この記事の結論
補助金申請代行の報酬は、行政書士・中小企業診断士・コンサルタントとも自由化されており、公的な統一料金表は存在しません。費用は大きく着手金と成功報酬に分ける事務所が多いですが、金額は事務所ごとに個別に設定されています。
補助金申請代行・申請サポートの費用相場【2026年最新】
補助金申請代行の報酬は、行政書士・中小企業診断士・コンサルタントとも自由化されており、公的な統一料金表は存在しません。費用は大きく着手金と成功報酬に分ける事務所が多いですが、金額は事務所ごとに個別に設定されています。正確な費用は複数の専門家から見積もりを取って比較してください。
補助金額が大きいほど成功報酬率は低くなる傾向があります。着手金が無料の「完全成功報酬型」を選べばリスクを抑えられますが、採択率の実績は必ず事前確認が必要です。
費用の詳細については社労士・行政書士への申請代行費用の解説もご参照ください。
着手金の内訳と相場感
着手金は「申請準備に発生する作業費用」として事前に支払う費用です。内訳の目安は以下の通りです。
- ヒアリング・現状調査費:1〜3万円(2〜4時間分)
- 事業計画書のドラフト作成費:5〜20万円(補助金種類・ページ数による)
- 電子申請システム操作代行費:1〜3万円
- 書類チェック・最終調整費:2〜5万円
着手金が極端に安い(1万円以下)または完全無料の場合、事業計画書の品質が低いケースがあります。見積もりを複数社で比較することを推奨します。
成功報酬の計算方法と上限設定の重要性
成功報酬は「採択された補助金額」に対して一定割合を支払う仕組みです。計算例を見てみましょう。
| 補助採択額 | 成功報酬率10% | 成功報酬率15% | 着手金10万円込み総額(10%) |
|---|---|---|---|
| 100万円 | 10万円 | 15万円 | 20万円 |
| 300万円 | 30万円 | 45万円 | 40万円 |
| 500万円 | 50万円 | 75万円 | 60万円 |
| 1,000万円 | 100万円 | 150万円 | 110万円 |
上限額の設定を必ず確認
成功報酬に上限額が設定されていない場合、高額補助金では費用が数百万円に達することがあります。契約書に「成功報酬の上限額:〇〇万円」の記載があるか必ず確認してください。
料金タイプ別メリット・デメリット比較
| 依頼先 | 依頼できる範囲 | 見積もりで必ず確認すること |
|---|---|---|
| 認定経営革新等支援機関 | 確認書の発行、事業計画の策定支援 | 確認書の発行だけか、計画書の作成まで含むか |
| 税理士・会計事務所 | 数値計画の作成、実績報告・経理処理まで | 採択後の実績報告・中間検査まで含むか(ここが抜けると自社対応になる) |
| 中小企業診断士 | 事業計画の組み立て、加点項目の設計 | 加点要件(賃上げ・事業継続力強化計画など)の取得支援を含むか |
| 補助金申請の専門会社 | 申請書の作成から交付申請・実績報告まで一式 | 成功報酬の計算基礎(採択額か交付決定額か)。不採択のときの費用 |
| 商工会議所・よろず支援拠点 | 公募要領の読み合わせ、計画の相談 | 無料で相談できる。持続化補助金では商工会議所の確認書が必要 |
報酬額は事務所ごとに自由に設定されており、公表された統計はありません。採択後の実績報告まで含むかどうかで総額が変わるため、範囲をそろえて見積もりを取ってください。
詳しい成功報酬の仕組みについては成功報酬型申請代行の詳細解説をご参照ください。
主要補助金別の申請代行費用詳細
補助金の種類によって、事業計画書の難易度や審査基準が異なるため、代行費用にも差が出ます。それぞれの特徴を把握しておきましょう。
IT導入補助金の申請代行費用
IT導入補助金はIT導入支援事業者(認定ベンダー)が伴走サポートをするため、他の補助金より代行費用が安くなりやすいです。
- 認定ベンダーが無料サポート(ソフトウェア販売とセットのため):0円
- 独立した行政書士・コンサルへの依頼:報酬は自由化されており事務所ごとに個別設定のため統一相場はない(複数社から見積もりを取って比較)
- 補助上限額が150万円と低めのため、成功報酬型では費用対効果が合わないケースも
省力化投資補助金の申請代行費用
省力化投資補助金はカタログ掲載製品を購入する仕組みのため、申請書類が比較的シンプルです。
- 報酬額は事務所ごとに自由に設定されており、公表された統計はありません。複数の事務所から見積もりを取って比較してください
- 成功報酬:採択額の8〜12%
- 補助上限:300万円〜1,500万円(企業規模による)
- カタログ型のため事業計画書より実績報告のサポートが重要
ものづくり補助金の申請代行費用
ものづくり補助金は事業計画書の質が採択率に直結します。代行費用は高めですが費用対効果が出やすい補助金です。
- 着手金:20〜40万円(事業計画書30〜50ページ程度)
- 成功報酬:採択額の5〜10%
- 採択率:直近の公募回(令和8年8月公表・23次)で約35%(申請1,275者中448者採択、全国中小企業団体中央会「採択結果」、2026-09-22確認)。過去の公募回では約30〜60%の幅で推移しており、自力申請と代行依頼を分けた公的な採択率統計はありません
- 補助上限1,250万円のケースで、仮に代行依頼によって採択率が20ポイント向上すると仮定した場合の試算:1,250万円 × 2/3 × 20% ≒ 約167万円増(この「20%向上」を裏付ける公的データはなく、あくまで仮定に基づく試算です)