この記事の結論
結論として、北区独自の「ホームページ制作専用」の補助金は2026年9月10日時点で確認できません。北区の中小企業デジタル化等支援事業補助金(補助対象経費の3分の2・最大300万円)は対象経費から「ホームページ作成費用単体」を明記して除外しており、伴走支援を受けた事業者5件程度のみが対象で、2026年度分の申請は既に締め切られています。商店街としてウェブサイト等のIT関連の取り組みを行う場合は「がんばる商店街支援事業」(補助率3分の2以内・上限500万円)の「IT機能の強化を図るための事業」区分を使える可能性がありますが、対象は個店ではなく商店街等の団体です。個人事業主・法人単体で使えるのは(1)東京都中小企業振興公社「中小企業デジタル導入促進補助事業」(助成率1/2〜2/3・上限150万円、ただし対象は業務系デジタルツールが中心)、(2)国の「デジタル化・AI導入補助金2026」(広告目的のみのホームページは原則対象外、業務システム一体型は対象になる場合あり)、(3)小規模事業者持続化補助金(ウェブサイト関連費は上限30万円・単独申請不可)の3つです。最新の受付状況・補助率は必ず各公式サイトでご確認ください。
北区でホームページ制作に使える補助金の全体像【2026年版】
「北区でホームページを作りたい。補助金を使えないか」と探している事業者の方へ、2026年9月10日時点で北区・東京都・国の各公式サイトを確認した結果をお伝えします。先に結論を書くと、北区には「ホームページ制作」を名指しで対象にした区独自の補助金はありません。近隣区で見られるような「創業期の広報力強化支援」のような制度は北区の産業振興課の公開ページには見当たらず、区の中小企業向けデジタル化補助金は逆に「ホームページ作成費用単体」を対象外と明記しています(詳細は次章)。そのため北区の事業者がホームページ制作費に補助金を使う場合、実質的には東京都・国の制度、または商店街を通じた制度を組み合わせて検討することになります。
| 制度 | 運営主体 | 対象 | 補助率 | 上限額 | ホームページ制作の扱い |
|---|---|---|---|---|---|
| がんばる商店街支援事業 | 北区 | 商店街等の団体(個店単独は不可) | 3分の2以内 | 500万円(一般)/32万円(小額) | 「IT機能の強化を図るための事業」区分で対象になり得る(要事前確認) |
| 中小企業デジタル化等支援事業補助金 | 北区 | 伴走支援を受けた事業者(5件程度) | 3分の2 | 最大300万円 | 「ホームページ作成費用単体」は明記で対象外 |
| 中小企業デジタル導入促進補助事業 | 東京都中小企業振興公社 | 都内中小企業・個人事業主 | 1/2以内(小規模等は2/3以内) | 最大150万円 | 業務系デジタルツールが中心。広報用サイト単体は対象例に含まれない |
| デジタル化・AI導入補助金2026(旧IT導入補助金) | 中小企業庁 | 全国の中小企業・個人事業主 | 1/2〜2/3 | 最大450万円 | 広告目的のみのHPは原則対象外。業務システム一体型は対象の場合あり |
| 小規模事業者持続化補助金<一般型 通常枠> | 日本商工会議所/商工会 | 小規模事業者 | 2/3(特例で3/4) | 50万円+各種上乗せ | ウェブサイト関連費として計上可(上限30万円・単独申請不可) |
北区独自の「HP制作補助金」は2026年9月10日時点で確認できません
北区公式サイトの「補助金・助成・融資」「経営支援」の各ページを確認しましたが、個別事業者がホームページ制作費に直接使える区独自の補助金は掲載されていません。「ホームページ補助金 北区」といった検索で断片的な情報を見かけても、まず本記事や北区産業振興課への確認をおすすめします。
以下では、区・都・国それぞれの制度の詳細と、北区の事業者にとって現実的な選択肢を解説します。北区のAI導入・DX関連の補助金全般は北区のAI導入補助金ガイドもあわせてご確認ください。
北区独自の支援制度:ホームページ制作に「直接」使える補助金は無い
北区公式サイト(産業経済文化部 産業振興課)の「補助金・助成・融資」ページを確認すると、事業者向けの補助金・助成・融資として掲載されているのは「中小企業融資あっせん制度」「セーフティネット保証1号認定」「セーフティネット保証5号認定」「マル経融資利子補助」「北区補助金診断・検索システム」「中小企業リスキリング支援事業」「中小企業子連れワーク環境整備支援事業」の7項目で、この一覧には「ホームページ制作」の名前を冠した補助金は含まれていません(2026年9月10日確認)。このページには掲載されていませんが、北区は別ページで「中小企業デジタル化等支援事業補助金」も実施しています。ホームページ制作に関係しうるのはこの補助金ですが、対象経費から明確に除外されています。一方、商店街向けの「がんばる商店街支援事業」は対象事業の区分に「IT機能の強化を図るための事業」を掲げており、申請できるのは商店街等の団体に限られます。
中小企業デジタル化等支援事業補助金:「ホームページ作成費用単体」は明記で対象外
北区が実施する「中小企業デジタル化等支援事業補助金」は、区内中小企業者が自社業務の生産性向上・販路拡大のためにデジタル技術等を導入する費用の一部を補助する制度です(出典:北区公式サイト 中小企業デジタル化等支援事業補助金・更新日2026年4月17日)。
中小企業デジタル化等支援事業補助金 基本情報
補助金額
補助対象経費の3分の2最大300万円(5万円未満は対象外)
対象者の条件
北区デジタル化等支援事業の専門家伴走支援を受け、提案書を取得済みであること補助対象は5件程度
2026年度の受付状況
申請書類の提出期限は2026年5月8日17時で終了伴走支援自体も受付終了(2026年9月10日確認)
対象経費
新たなソフトウェア・システム構築、機械・ロボット導入、クラウド利用料等導入関連費(講習・コンサル費)も対象
「ホームページ作成費用単体」は対象外経費として明記
北区公式ページの対象経費一覧には、ソフトウェア費用の「補助対象とならない経費の例」として「ホームページ作成費用単体」がはっきりと記載されています。業務システムやECの受発注機能と一体化したWebシステムであれば議論の余地がありますが、名刺代わりのコーポレートサイトや広報用ホームページの制作費だけを目的にこの補助金を使うことはできません。
また、この補助金は「北区デジタル化等支援事業」による専門家の伴走支援(半年程度・7社程度が対象)を受けて提案書を取得していることが申請の前提条件です。伴走支援自体も2026年9月10日時点で受付を終了しているため(出典:北区公式サイト 中小企業デジタル化等支援事業・更新日2026年8月20日)、今から新規に使える経路ではありません。次年度以降の公募については、産業振興課経営支援係(電話:03-5390-1237)へ確認することをおすすめします。
がんばる商店街支援事業:「IT機能の強化」区分で使える可能性・「商店街」限定
北区には、先進的な取り組みを行う商店街等を支援する「がんばる商店街支援事業」があります。東京都北区がんばる商店街支援事業補助金交付要綱の別表第1では、補助対象事業の区分として「IT機能の強化を図るための事業」「顧客利便機能の強化を図るための事業」「コミュニティ機能の強化を図るための事業」「組織力及び経営力の強化を図るための事業」の4区分が定められています(出典:北区公式サイト がんばる商店街支援事業・更新日2025年11月7日、および東京都北区がんばる商店街支援事業補助金交付要綱)。交付要綱にホームページ制作という具体的な事業例は明記されていませんが、「IT機能の強化を図るための事業」の区分であれば商店街のウェブサイトやマップ作成等が対象になり得ると考えられます。対象になるかどうかは事前に産業振興課商工係へご確認ください。
| 区分 | 補助率 | 補助限度額 | 対象 |
|---|---|---|---|
| 一般補助対象事業 | 補助対象経費の3分の2以内 | 500万円 | 商店街・商店街振興組合・事業協同組合・北区商店街連合会等 |
| 小額支援事業(総事業費36万円以下) | 補助対象経費の9分の8以内 | 32万円 | 同上のうち防災・環境等のテーマで実施する小規模事業 |
申請できるのは「商店街等」であり、個々の店舗単独では申請できません
交付要綱の定義では「商店街等」は商店街・商店街振興組合・事業協同組合・北区商店街連合会及び北区商店街振興組合連合会に限られます。1店舗のホームページを個別に作りたい場合にこの制度を直接使うことはできず、所属する商店街が共同事業として申請する形になります。空き店舗を活用して実施する事業は対象外である点にも注意してください。窓口は産業振興課商工係(電話:03-5390-1235)です。
北区補助金診断・検索システムで自社に合う制度を探す
北区は、事業者を対象とした国・東京都・北区の補助金・助成金を横断的に検索できる「北区補助金診断・検索システム」を公式サイトで案内しています(出典:北区公式サイト 北区補助金診断・検索システム・更新日2025年2月7日)。自社状況を入力すると受給可能性のある補助金を診断する機能と、キーワード検索機能の2つが利用できます。ただし「すべての制度を網羅するものではない」「診断時に表示される最大受給金額は国・東京都の補助金の合算であり、北区分は含まれない」という注意書きがあるため、この診断結果だけで判断せず、該当しそうな制度は必ず各公式サイトで一次情報を確認してください。制度全般についての相談は産業振興課産業振興係(電話:03-5390-1234、北とぴあ11階)で受け付けています。
東京都中小企業デジタル導入促進補助事業2026:最大150万円・北区の事業者も対象
東京都中小企業振興公社が実施する「中小企業デジタル導入促進補助事業」は、都内中小企業・個人事業主のデジタルツール導入費用を助成する制度です。北区は都内のため、区内で事業を営む事業者もこの制度を利用できます(出典:東京都中小企業振興公社 中小企業デジタル導入促進補助事業・2026年9月10日確認)。
中小企業デジタル導入促進補助事業 令和8年度 基本情報
助成率
助成対象経費の2分の1以内小規模企業者・環境負荷軽減ツール導入は3分の2以内
助成限度額
最大150万円申請できる助成金の下限額は5万円
令和8年度の募集
第1回:令和8年6月11日〜7月3日(終了)第2回は令和8年9月頃予定・2026年9月10日時点で申請フォームは未再開
対象経費
新たに導入するデジタルツール本体費用と初期設定・カスタマイズ・保守サポート費用の一部対象期間2年間
対象外経費
ハード機器(PC・タブレット端末等)、汎用性の高いソフトウェア(OS・セキュリティソフト・表計算/文書作成ソフト等)
申請方法
Jグランツ電子申請(GビズIDプライムが必須)GビズID取得に原則2週間程度
東京都補助金でホームページ制作は対象になるか
公式サイトが挙げる対象例は「新たに導入するクラウド型会計ソフト」「業務自動化ツール」等であり、単に広報・集客を目的としたホームページ制作は対象例として明記されていません。対象経費の考え方は「自社の事業活動のデジタル化のために導入するデジタルツール」であるため、予約管理・顧客管理・受発注管理などの業務系機能を伴うWebシステムであれば相談の余地がありますが、コーポレートサイト単体では原則として想定されていないと考えるのが安全です。
| 制作するWebサイト・システム | 対象になりやすいか | 理由 |
|---|---|---|
| 会社紹介・サービス紹介の静的ホームページ | 想定されていない | 対象例に含まれず、広告宣伝目的とみなされやすい |
| 予約・問い合わせ管理システム(Webベース) | 要相談 | 業務改善ツールとして申請できる可能性あり |
| 顧客管理(CRM)と連携したWebサイト | 要相談 | CRM本体とセットで業務改善効果を説明できるか次第 |
| 在庫・受発注管理と連携したWebポータル | 要相談 | 業務システムの一部としての位置づけが必要 |
対象可否は必ず事前に東京都中小企業振興公社へ確認を
制作するWebサイト・システムが対象経費に該当するかどうかは、東京都中小企業振興公社に事前相談することを強くおすすめします。第2回募集の具体的な受付開始日は本記事執筆時点(2026年9月10日)で公式サイトに未掲載のため、公式サイトの新着情報を定期的に確認してください。
東京都補助金の申請準備チェックリスト
申請前の準備チェックリスト
GビズIDプライム取得
募集開始前に取得申請を始める審査に原則2週間程度
導入ツールの適合確認
導入予定のデジタルツール・Webシステムが対象経費に該当するか公社へ事前相談
見積書の取得
制作会社・ベンダーから見積書を取得(この段階では発注しない)
交付決定前の着手禁止の理解
交付決定通知を受け取る前の発注・支払いは助成対象外