RPAとは:業務自動化ツールの概要と主要製品
RPA(Robotic Process Automation)は、パソコン上で行う定型的な作業をソフトウェアロボットが自動化するツールです。人間がパソコンを操作する手順(クリック・コピー&ペースト・入力・判断)をRPAに記憶させることで、繰り返し業務を24時間自動実行できます。
近年はAIと組み合わせた「インテリジェントRPA(IPA)」が普及しており、非定型業務(請求書の読み取り・問い合わせ対応・異常値の判断など)も自動化できるようになっています。2026年現在、RPA・業務自動化ツールはIT導入補助金の主要な補助対象の一つです。
主要RPA製品の比較:費用・特徴・対象規模
| 製品名 | 提供会社 | 月額費用目安 | 対象規模 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| UiPath | UiPath(米) | 3万〜30万円 | 中〜大企業 | 世界最大シェア。AI機能が充実 |
| Blue Prism | SS&C(米) | 5万〜50万円 | 中〜大企業 | 金融・行政での採択実績多数 |
| Automation Anywhere | Automation Anywhere(米) | 5万〜 | 中〜大企業 | クラウドRPAに強み |
| WinActor | NTTデータ | 2万〜10万円 | 中小企業 | 国産・日本語サポート充実 |
| BizRobo! | RPAテクノロジーズ | 1万〜5万円 | 中小企業 | コストパフォーマンスが高い |
| Robotic Crowd | アシスト | 3万〜 | 中小企業 | 国産・AIとの連携が容易 |
中小企業向けRPAの費用は月額1〜10万円程度が多く、初期導入費用(ライセンス・設定・研修)は50〜200万円程度が目安です。IT導入補助金を活用することで初期費用の一部を補助することができます。
IT導入補助金でRPAを申請する:対象条件と申請の流れ
RPA・業務自動化ツールは、IT導入補助金(通常枠・インボイス枠等)の補助対象となっています。ただし、申請するには「IT導入支援事業者」に登録されているベンダーと共同申請することが必要です。
IT導入補助金のRPA申請のポイント
補助を受けるには、導入するRPAツールがIT導入補助金の「ITツール登録」を受けていることが必要です。主要RPA製品のほとんどは登録済みですが、事前に担当ベンダーに確認してください。
IT導入補助金の申請枠とRPAへの補助額
| 申請枠 | 補助率 | 上限額 | 主な対象 |
|---|---|---|---|
| 通常枠(A類型) | 1/2 | 150万円 | 業務効率化ツール全般 |
| 通常枠(B類型) | 1/2 | 450万円 | 複数ソフトウェアの複合導入 |
| インボイス枠 | 3/4〜4/5 | 50万円(AIソフト含む場合) | インボイス対応が目的のツール |
IT導入補助金(B類型)でRPA+AI複合申請
補助率
1/2
上限額
450万円
補助対象
RPA+AI連携ツール一式
RPA導入のIT導入補助金申請の流れ
- GビズIDプライムを取得する(未取得の場合)
- IT導入支援事業者(RPAベンダーまたは代理店)を選定する
導入希望のRPAツールが補助金対象か確認し、IT導入支援事業者として登録されているか確認 - IT導入支援事業者とともに申請書類を作成する
自社の業務課題・導入するRPAツール・期待効果・経費内訳を記載 - Jグランツで電子申請する
- 採択・交付決定後にRPAを導入する
交付決定前の購入・契約は補助対象外 - 実績報告を提出して補助金を受け取る
RPA導入費用の試算と補助金活用後の自己負担
RPA導入の費用は規模・製品・カスタマイズ範囲によって大きく異なります。代表的なパターンでの費用シミュレーションを紹介します。
| 導入パターン | 初期費用 | 月額費用(年額) | 補助金額(IT導入補助金1/2) | 実質自己負担 |
|---|---|---|---|---|
| 国産RPA(小規模・5業務自動化) | 50万円 | 12万円×2年=24万円 | 37万円 | 37万円 |
| AI連携RPA(中規模・15業務) | 150万円 | 36万円×2年=72万円 | 111万円 | 111万円 |
| グローバルRPA(大規模・30業務) | 300万円 | 60万円×2年=120万円 | 210万円(上限到達) | 210万円以上 |
IT導入補助金では、ライセンス費・クラウド利用料・導入支援費・研修費が補助対象となります(最大2年分のSaaS費用を補助対象に含められます)。