NotebookLMはデジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)の対象になる?【結論】
Googleが提供するAIノート・リサーチ支援ツール「NotebookLM」を業務に導入したいと考えている経営者・担当者のために、まず結論からお伝えします。NotebookLM単体(NotebookLM Plus等のプラン)はデジタル化・AI導入補助金のITツールとして登録されている例が確認できないため、単体での直接申請は難しい場合が多いのが実情です。ただし、以下の3つの方法であれば、補助金・助成金の対象として活用できる可能性があります。
NotebookLM補助金活用の結論(誇張なしの実態)
NotebookLM単体は、IT導入支援事業者による「登録ITツール」としての提供が確認できないため、それだけでの申請は困難な場合が多いです。一方で、①社内ナレッジ管理・文書管理などの業務システム/プロセスツールとセットで申請する方法、②NotebookLM(またはGoogle Workspace/Gemini系)を組み込んだ業務ツールを登録しているIT導入支援事業者経由で申請する方法、③ものづくり補助金など別制度を活用する方法、の3つで補助・助成を受けられる可能性があります。可否は事業内容・公募回・登録状況により変わるため、最終判断は専門家への確認が前提です。
デジタル化・AI導入補助金は2024年度より旧IT導入補助金から名称変更された制度で、生成AI・AIツールの活用が制度的に明確化されています。NotebookLMは「アップロードした資料の範囲で要約・出典付き回答・音声概要などを生成する」リサーチ支援ツールであり、調査・資料作成・社内ナレッジ整理などの業務効率化に直結します。ただし「採択保証」「必ず対象になる」といったことはなく、本記事では2026年時点で現実的に考えられる活用ルートを正直に整理します。最新の補助率・上限・公募時期は必ず最新の公募要領をご確認ください。
| 活用ルート | 難易度 | 主な制度 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 業務システム/プロセスツールとのセット申請 | 中 | デジタル化・AI導入補助金 | ナレッジ管理・文書管理等の登録ツールに付随させる発想 |
| 登録IT導入支援事業者の業務ツール経由 | 低〜中(事業者が手続きを支援) | デジタル化・AI導入補助金 | NotebookLM/Gemini系を組み込んだ登録ツールを探す |
| ものづくり補助金等の別制度 | 高 | ものづくり補助金 ほか | NotebookLM活用を含む革新的な業務プロセス・サービス開発 |
| 研修費用の助成 | 中 | 人材開発支援助成金 | 生成AI/NotebookLM活用研修の費用が対象になり得る(別制度) |
「NotebookLMを導入すれば補助金が必ず出る」という説明は景品表示法の観点からも適切ではありません。本記事は、過度な期待をあおらず、現実的にどのルートなら対象になり得るかを判断するための材料を提供することを目的としています。判断に迷ったら、早い段階で無料相談フォームから中小企業診断士・行政書士にご相談ください。
NotebookLMの補助金対象としての位置づけ
デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)でITツールとして申請するには、IT導入支援事業者がそのツールを「登録ITツール」として事前登録していることが前提です。NotebookLMはGoogleが提供するサービスで、現時点(2026年)ではGoogleや国内事業者がNotebookLM単体を登録ITツールとして提供している例が確認できないため、NotebookLM単体を企業・個人が直接申請するのは難しい場合が多いと考えられます。
一方で、補助金には「業務プロセスを支援するツールをセットで申請する」考え方があり、社内ナレッジ管理・文書管理・情報共有といった主要な業務ツールに付随させる形でAI活用を組み込めるケースがあります。また、NotebookLMやその基盤となるGoogleのAI(Gemini系)を組み込んだ業務システムをIT導入支援事業者が登録している場合、その登録ツール経由でAI活用部分が補助対象に含まれる可能性があります。
「登録ITツール」とは
デジタル化・AI導入補助金では、IT導入支援事業者があらかじめ「このツールの導入を支援します」と登録したツールのみが補助対象になります。登録ツールはITツール検索サイト(it-shien.smrj.go.jp)で検索できます。NotebookLM自体が登録されているとは限らないため、まずは「NotebookLMが使える環境(Google Workspace等)を含む登録ツール」や「同等のAIナレッジ機能を持つ登録ツール」があるかを確認するのが現実的です。
重要なのは、補助金の対象が「ツールそのもの」ではなく「業務のデジタル化・効率化という目的」である点です。NotebookLMをどの業務(調査・提案資料作成・社内マニュアル整備・問い合わせ対応の下調べ等)で使い、どれだけ時間・コストが削減されるかを定量的に説明できれば、申請全体の説得力が高まります。
2026年「デジタル化・AI導入補助金」で生成AIの扱いが明確に
2024年度から旧IT導入補助金が「デジタル化・AI導入補助金」へ名称変更され、生成AI・AIツールへの支援が制度的に明確化されました。これにより、ChatGPT・Gemini・Claude・NotebookLMといった生成AIを活用するITツールが「AI活用ツール」として位置づけられ、審査上の評価につながり得る環境になっています。
ただし、名称が「AI導入補助金」になったからといって、あらゆる生成AIサービスが無条件に対象になるわけではありません。あくまで「登録されたITツールであること」「業務プロセスの改善に資すること」が前提です。NotebookLMのように登録ツールとしての提供が確認しづらいサービスは、別の登録ツールやプロセスツールと組み合わせて申請する設計が現実的です。
デジタル化・AI導入補助金の主な特徴(NotebookLM活用の前提)
名称変更
IT導入補助金 → デジタル化・AI導入補助金2024年度〜
生成AIの位置づけ
生成AI活用ツールが補助対象として明確化登録ツールが前提
補助対象
登録ITツールの導入費・最大2年分のクラウド利用料 等公募要領で要確認
注意
無料プラン・交付決定前の契約は対象外になり得る要事前確認
補助率・補助上限・対象経費の詳細は公募回ごとに見直されます。本記事の内容は一般的な傾向であり、申請にあたっては必ず最新の公募要領と登録ツールの状況をご確認ください。
NotebookLMを補助金で活用する3つの現実的ルート
NotebookLM単体での直接申請が難しい場合でも、視点を変えれば補助・助成を受けられる可能性は十分にあります。ここでは現実的な3つのルートを具体的に解説します。自社の状況に近いものから検討してください。
ルート①:業務システム・プロセスツールとのセット申請
最も現実的なのが、社内ナレッジ管理・文書管理・情報共有などの「登録ITツール」を主役にして、AIによる調査・要約という業務改善をその中に位置づける方法です。NotebookLMが直接の補助対象に入らなくても、ツール導入による業務プロセス全体の効率化として事業計画を組み立てます。
例えば「社内マニュアル・契約書・議事録などをナレッジ管理ツールに集約し、AIで横断検索・要約して調べ物にかかる時間を削減する」という計画です。この場合、登録されたナレッジ/文書管理ツールが補助対象の中心となり、NotebookLMは「同種のAI活用を実現する手段の一つ」として運用に組み込む形が考えられます。
セット申請を成功させる考え方
「NotebookLMを買いたい」ではなく「調査・資料作成という業務プロセスをデジタル化したい」という目的から逆算するのがコツです。現状の課題(資料を探すのに時間がかかる等)→導入する登録ツール→AI活用による改善効果(時間・コスト削減)を数字で示せると、審査での説得力が高まります。具体的な費用計上の可否はIT導入支援事業者に確認してください。
ルート②:NotebookLM/Google系AIを組み込んだ登録ツール経由
2つ目は、NotebookLMやGoogleのAI(Gemini系)を組み込んだ業務ツールを「登録ITツール」として提供しているIT導入支援事業者を探し、その事業者経由で申請する方法です。事業者が手続きの大半を支援してくれるため、申請者側の負担が比較的小さくなるのが利点です。
NotebookLMはGoogle Workspaceの上位プランやGoogle One AI系プランで法人向けの利用枠(NotebookLM Plus相当)が提供される形が一般的です。そのため、Google Workspace環境を含む登録ツールや、同等のAIナレッジ・要約機能を持つ国産SaaSの登録ツールが、現実的な受け皿になり得ます。
| 探す対象 | 確認すること |
|---|---|
| NotebookLM/Gemini系を組み込んだ登録ツール | ITツール検索サイトで登録の有無・対象機能を確認 |
| Google Workspaceを含む登録ツール | クラウド利用料がどこまで補助対象になるか |
| 同等のAIナレッジ/要約SaaS | NotebookLMでなくても目的(業務効率化)を満たせるか |
「NotebookLMそのもの」にこだわりすぎると選択肢が狭まります。業務上の目的(調べ物・要約・資料作成の効率化)を満たす登録ツールという広い視点で探すと、補助対象になり得る選択肢が見つかりやすくなります。
ルート③:ものづくり補助金など別制度の活用
3つ目は、デジタル化・AI導入補助金にこだわらず、ものづくり補助金などの別制度を活用する方法です。NotebookLMを使った調査・分析・資料生成を、革新的な業務プロセス改善や新サービス開発の一部として位置づける形です。
ものづくり補助金(中小企業生産性革命推進事業)は、革新的な製品・サービス開発や生産プロセス改善を支援する制度で、AIツールの活用を含む設備投資・システム構築が対象になり得ます。NotebookLM単独では対象になりにくくても、「AIを活用した新たな業務フロー・サービスの構築」という事業全体の中で関連費用として組み込める可能性があります。
また、補助金とは別枠として、生成AI・NotebookLMの社内活用研修にかかる費用は、厚生労働省の人材開発支援助成金の対象になり得ます。ツール導入(補助金)と人材育成(助成金)を切り分けて組み合わせることで、AI活用にかかる負担を全体として圧縮できます。いずれの制度も補助率・上限・要件は最新の公募要領で必ず確認し、無料相談フォームはこちらから専門家に適合性を確認することをおすすめします。
NotebookLMの業務活用事例と補助金の組み合わせ
NotebookLMは「アップロードした資料の範囲で出典付きの回答や要約・音声概要を作る」ことが得意なツールです。事実に基づく調査・整理を効率化できるため、調べ物の多い業務と相性が良いのが特徴です。以下に業務領域ごとの活用例と、相性の良い制度を整理します。
| 業務領域 | NotebookLM活用例 | 主な効果 | 相性の良い制度 |
|---|---|---|---|
| 企画・調査 | 資料・レポートの要約、論点整理、出典付きの下調べ | 調査時間の短縮・抜け漏れ防止 | デジタル化・AI導入補助金(プロセス効率化) |
| 営業 | 提案資料・事例集の整理、商談前の情報まとめ | 提案準備時間の削減 | デジタル化・AI導入補助金 / 持続化補助金(販路開拓) |
| バックオフィス | 社内規程・マニュアルの横断検索、要点抽出 | 問い合わせ対応の負荷軽減 | デジタル化・AI導入補助金(ナレッジ管理とセット) |
| 士業・専門サービス | 大量資料の整理、根拠付き要約による初動調査 | リサーチ工数の削減 | ものづくり補助金(サービス高度化) |
| 研修・人材育成 | 教材・社内ドキュメントの学習用要約・音声概要化 | 教育コンテンツ作成の効率化 | 人材開発支援助成金(研修費用) |
事業計画書で評価されやすい書き方
「AIで業務効率化」と漠然と書くのではなく、定量的な効果を示すことが重要です。例えば「担当者が資料の調べ物に月20時間を費やしている → AIによる横断検索・要約で月10時間(50%)削減 → 年間120時間、人件費換算で約30万円の削減」のように、現状値・改善後・削減効果を数字で書くと説得力が高まります。なお、これは記載の一例であり採択を保証するものではありません。
NotebookLMは「アップロードした資料の範囲で答える」ことを基本とするため、社内文書・公開資料など根拠資料を持っている業務ほど効果を出しやすいツールです。どの資料を、どの業務で、誰が使うかを事前に整理しておくと、補助金の事業計画書づくりもスムーズになります。
まとめ:NotebookLMの補助金活用は早めに専門家へ相談
本記事では、NotebookLMがデジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)の対象になるかを、誇張せず現実的な視点で整理しました。最後に重要ポイントをまとめます。
| ポイント | 詳細 |
|---|---|
| NotebookLM単体での直接申請 | 登録ITツールとしての提供が確認しづらく、単体では難しい場合が多い |
| 活用ルート① | ナレッジ管理・文書管理などの登録ツールとのセット申請 |
| 活用ルート② | NotebookLM/Google系AIを組み込んだ登録ツール・支援事業者経由 |
| 活用ルート③ | ものづくり補助金など別制度の中で関連費用として活用 |
| 研修費用 | 人材開発支援助成金で生成AI活用研修費が対象になり得る(別制度) |
| 注意事項 | 無料プラン・交付決定前の契約は対象外になり得る/可否は公募要領と登録状況次第 |
NotebookLMは調査・資料作成・社内ナレッジ整理など、知的作業を効率化できる実用性の高いAIツールです。補助金・助成金を上手に組み合わせれば、AI活用の導入コストを国の支援で抑えられる可能性があります。ただし、「必ず対象になる」「採択される」といった保証はなく、適合するルートの見極めには専門知識が必要です。
とくにNotebookLMのような海外発のクラウドAIは、登録ツールとしての扱いや費用計上の判断が難しくなりがちです。IT導入支援事業者・中小企業診断士・行政書士などの専門家に早めに相談することをおすすめします。
まずは無料で専門家に相談を
「自社の業務でNotebookLMを使いたいが、どの制度・どの登録ツールなら対象になるか分からない」という段階でも構いません。無料相談フォームはこちらから、中小企業診断士・行政書士に無料でご相談いただけます。最新の公募要領をふまえ、御社に合った現実的な申請ルートをご提案します。
他の生成AIツールの補助金活用についてはChatGPT補助金ガイドやClaude Code補助金ガイドも参考になります。AI補助金の全体像はAI補助金完全ガイド2026年版をご覧ください。