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AIカメラ(防犯・分析)の補助金・助成金一覧と費用相場【2026年版】

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この記事の結論

AIカメラの補助金は、搭載AI機能と用途によって適用できる制度が異なります。顔認証・勤怠管理系はデジタル化・AI導入補助金(補助率1/2〜3/4・最大450万円)、万引き防止・行動分析系は省力化投資補助金(補助率1/2〜2/3・最大1,500万円)、製造ライン外観検査系はものづくり補助金(補助率1/2〜2/3・最大1,250万円)が主な選択肢です。単純な録画のみの防犯カメラは補助対象外です。導入費用は機器1台5万円〜60万円、システム全体では数十万〜数百万円が相場で、補助金活用で実質負担を1/3〜1/2に圧縮できます。最新の補助対象ツール・カタログ登録状況は各制度の公式公募要領でご確認ください。

AIカメラとは:補助金対象になる機能と対象外の機能【定義の整理】

AIカメラとは、撮影した映像・画像データをAI(人工知能)がリアルタイムで解析し、顔認証・行動検知・異常検出・品質検査などの高度な判断を自動化するカメラシステムの総称です。単なる録画・監視を目的とした一般防犯カメラとは根本的に異なり、業務効率化・省人化・品質向上に直接貢献する点が補助金対象となる核心的な要件です。

補助金対象の「AIカメラ」が満たすべき3要件

  • AI機能の存在:映像をAIがリアルタイム解析する(録画のみでは不可)
  • 業務効率化・省人化への直接貢献:人手作業の代替・削減が数値で示せること
  • 事業との関連性:補助事業者自身の事業活動に使用すること(転貸・他社専用利用は原則不可)
AIカメラの種別主な用途補助金対象根拠
顔認証AIカメラ入退室管理・勤怠打刻・本人確認対象認証業務の自動化=省人化効果あり
行動分析AIカメラ異常行動・転倒・密集検知対象監視業務の自動化・安全確保
万引き防止AIカメラ小売店の不審行動検知・不審者特定対象省力化投資補助金カタログ製品あり
外観検査AIカメラ製造ラインの品質検査・欠陥検出対象検査工程の自動化=省力化効果あり
マーケティング分析カメラ来客数カウント・属性分析・動線解析条件付き対象業務DX効果を定量化できる場合に限定
一般防犯カメラ(録画のみ)録画・監視のみ対象外AI機能なし・省力化効果の根拠なし

AIカメラ補助金・助成金の比較一覧【2026年版:補助率・上限額・対象用途】

2026年現在、AIカメラ導入に活用できる主な補助金は以下の3制度です。補助金ごとに対象となるAIカメラの種類・補助率・上限額が大きく異なるため、導入目的に合った制度を選ぶことが採択への第一歩です。

補助金名主な対象AIカメラ補助率補助上限額申請方式難易度
デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)顔認証・勤怠管理・入退室・クラウド分析1/2〜3/4最大450万円認定支援事業者経由
省力化投資補助金(中小企業省力化投資補助金)万引き防止・行動検知・無人精算連携1/2〜2/3最大1,500万円カタログ選択型
ものづくり補助金製造ライン外観検査・品質管理AIカメラ1/2〜2/3最大1,250万円事業計画書型

2026年度版:旧「IT導入補助金」は名称変更されました

2026年度(令和8年度)から、IT導入補助金は「デジタル化・AI導入補助金」に名称が変更されました。制度の趣旨はAI活用の促進に重点が置かれましたが、AIカメラを含むITツールの補助対象の枠組みは継続しています。公募要領(中小企業庁・2026年3月公表)で最新の要件をご確認ください。(出典:中小企業庁「デジタル化・AI導入補助金2026の公募要領を公開しました」

デジタル化・AI導入補助金でのAIカメラ申請:対象ツール・補助率・申請条件

デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)は、顔認証AIカメラ・勤怠管理連携システム・クラウド映像解析サービスなどの「SaaS・クラウド型AIカメラサービス」が中心的な対象です。

申請枠補助率補助額(下限〜上限)AIカメラ申請の主な用途
通常枠(プロセス1〜3)1/2以内5万〜150万円未満顔認証1〜2拠点、単機能AIカメラ
通常枠(プロセス4以上)1/2以内150〜450万円顔認証+勤怠+入退室の複合システム
賃上げ特例(小規模・個人)最大3/45万〜150万円小規模店舗の顔認証・POSレジ連携AI

申請の前提条件:

  • GビズIDプライムアカウントの取得(申請の3〜4週間前までに手続き開始が必要)
  • IT導入支援事業者(支援事業者)として事前登録された事業者のツールであること
  • 交付決定前の製品発注・支払いは採択取り消しの原因となるため厳禁
  • 補助事業実施期間内(採択後概ね2年以内)での導入完了が必要

ハードウェア(カメラ機器本体)は原則補助対象外

デジタル化・AI導入補助金の補助対象は主にソフトウェア・クラウドサービスの利用料です。カメラ機器本体(ハードウェア)は原則として補助対象外となります。ただし、インボイス枠ではレジ・PC等のハードウェアが一部対象になります。AIカメラシステムの費用構成によって対象経費が変わるため、支援事業者(ベンダー)に事前確認してください。

省力化投資補助金でのAIカメラ:カタログ製品・補助率・申請のポイント

中小企業省力化投資補助金は、カタログに掲載された製品をオンラインで選択するだけで申請できる「カタログ選択型」補助金です。AIカメラ関連では主に以下のカテゴリで製品が登録されています。

カタログカテゴリ対象AIカメラ例補助率(中小企業)補助率(小規模)
無人精算・AI監視万引き防止AIカメラ・セルフレジ連携1/22/3
無人受付・顔認証顔認証入退室システム1/22/3
画像解析・品質検査製造ライン用外観検査AIカメラ1/22/3

補助上限額の目安:

  • 中小企業(従業員数・業種によって異なる):最大1,500万円
  • 小規模事業者(製造業等:従業員20人以下):最大1,500万円(補助率2/3)

カタログ型のメリット:事業計画書不要・採択スピード最速

省力化投資補助金のカタログ型は、複雑な事業計画書の作成が不要で、申請から採択まで2〜4週間程度と他の補助金より大幅に短期間です。ただし、先着順のため公募開始直後の申請が採択率を左右します。カタログ掲載製品かどうかは省力化投資補助金ポータル(shoryokuka.smrj.go.jp)で確認してください。

最新の補助上限額・補助率・カタログ掲載状況は、公式サイト(中小企業省力化投資補助金公式)の公募要領でご確認ください。制度詳細は年度・公募回ごとに変更される場合があります。

ものづくり補助金での外観検査AIカメラ:補助率・申請難易度・採択事例

製造業における品質検査・外観検査のAIカメラシステムは、ものづくり補助金の代表的な活用事例です。AIカメラを含む製造ライン改善設備の費用が対象となります。

申請枠補助率補助額(上限)AIカメラ申請の主な対象
通常枠(中小企業)1/21,250万円外観検査AIカメラ+制御システム一式
成長分野枠(大幅賃上げ)2/32,000万円高度なAI品質管理システム
小規模事業者2/3750万円検査工程の省力化AIカメラ

ものづくり補助金でAIカメラを申請するポイント:

  • 「革新的な設備投資」としての位置付けが必要。単純な設備更新では採択が難しい
  • AIカメラ導入による「付加価値額の向上」「生産性の向上」を事業計画書で具体的に定量化する
  • 認定経営革新等支援機関(認定支援機関)との連携が申請要件
  • ものづくり補助金は公募締切が年複数回。最新の公募スケジュールは全国中小企業団体中央会のサイトで確認(ものづくり補助金ポータル

AIカメラの費用相場2026:種類別の初期費用・月額費用・補助後の実負担

AIカメラの導入費用は、搭載機能・設置台数・クラウド連携の有無によって大きく幅があります。機器単体価格は1台5万円前後から、大規模な製造ライン用システムでは1,000万円を超えることもあります。以下の費用相場は一般的な参考値として、実際の導入時には必ず複数社から見積もりを取ってください。

AIカメラの種別初期費用(目安)月額費用(目安)活用補助金補助後の実負担(目安)
顔認証AIカメラ(1〜3台)50〜200万円3〜10万円デジタル化・AI導入補助金(1/2〜3/4)初期費用の25〜50%
万引き防止AIカメラ(1店舗)30〜100万円2〜8万円省力化投資補助金(1/2〜2/3)初期費用の33〜50%
行動分析AIカメラ(施設全体)100〜500万円5〜30万円省力化投資補助金・ものづくり補助金初期費用の33〜50%
外観検査AIカメラ(製造ライン)500〜1,500万円10〜50万円ものづくり補助金(1/2〜2/3)初期費用の33〜50%
介護施設向け転倒検知50〜300万円3〜15万円介護ロボット補助金(厚生労働省)初期費用の50%程度

TCO(総保有コスト)で判断することが重要

AIカメラの費用は初期費用だけでなく、月額クラウド費用・保守費・更新費を含めたTCO(総保有コスト)で比較することが重要です。5年間の総コストで比較すると、初期費用が安くても月額が高い製品の方が割高になることがあります。補助金は初期費用の一部を補助するため、ランニングコストを含めた長期シミュレーションを行ってください。

顔認証AIカメラの費用内訳:機器・設置・ソフトウェアのトータルコスト

顔認証AIカメラシステムの費用内訳(従業員50名・5台構成モデル)

カメラ機器本体(5台)

50〜150万円

設置工事・配線費

20〜50万円

クラウド月額(年間換算)

60〜120万円/年

補助後の実負担(初期・1/2補助時)

35〜100万円

主要製品の費用参考:

  • Panasonic顔認証シリーズ:カメラ1台あたり30〜80万円。国内大手で実績豊富。入退室管理・勤怠連携に対応
  • NEC Bio-Idiom:高精度顔認証。官公庁・金融機関での採用実績多数。初期費用100万円以上が多い
  • Suprema FaceStation(韓国製):スタンドアローン型。1台20〜40万円程度とコスト抑えめ
  • Safie Enterpriseシリーズ:クラウド型で月額課金。初期費用を抑えながらAI顔認証機能を利用可能

行動分析・万引き防止AIカメラの費用内訳:小売・介護・工場別

行動分析AIカメラは用途・設置場所によって費用が大きく異なります。

用途主要製品例初期費用目安月額目安備考
万引き防止(小売1店舗)Vaak Eye・省力化カタログ製品40〜120万円3〜10万円省力化補助金カタログ対象品あり
転倒検知(介護施設)VAAST・Safie AI解析50〜200万円3〜15万円/台介護ロボット補助金も対象
危険行動検知(工場)Spectee Pro・コニカミノルタAI100〜400万円10〜30万円ものづくり補助金対象
来客分析(商業施設)キヤノンMJ・アイリスオーヤマAI50〜300万円5〜20万円デジタル化補助金で一部対象

介護施設専用の補助金「介護ロボット導入支援補助金」も活用可能

介護施設でのAIカメラ(転倒検知・見守りカメラ)は、IT導入補助金とは別に、厚生労働省の「介護ロボット導入支援補助金」でも対象となる場合があります。上限額・補助率はIT導入補助金と異なるため、介護施設の場合は双方の制度を比較した上で最適な制度を選択してください。(出典:厚生労働省「介護ロボットの開発・実証・普及のプラットフォーム」

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業種別:AIカメラ補助金の活用事例と採択のポイント【小売・製造・介護・オフィス】

AIカメラ補助金の活用事例を業種別に紹介します。以下の事例は実際の補助金採択パターンを基にしたモデルケースです(特定の個人・法人を指すものではありません)。

事例①:食品スーパー(3店舗)の万引き防止AIカメラ導入

項目内容
活用補助金中小企業省力化投資補助金(カタログ選択型・補助率1/2)
導入製品省力化補助金カタログ掲載の万引き防止AIカメラ12台
総導入費用240万円(機器・設置工事込み)
補助額120万円
実質自己負担120万円
導入効果(見込み)万引き被害件数の削減・警備員配置時間の短縮(年間人件費120万円削減見込み)
採択ポイント「月間万引き被害額の実績値」と「AI導入による削減率の根拠(メーカー提供データ)」を定量提示

事例②:食品製造工場の外観検査AIカメラシステム導入

項目内容
活用補助金ものづくり補助金(補助率2/3・成長分野枠)
導入内容製造ラインへの外観検査AIカメラシステム(カメラ10台+解析サーバー+管理ソフト)
総導入費用900万円
補助額600万円
実質自己負担300万円
導入効果(見込み)検査精度の向上・検査員3名分の自動化・不良品の出荷防止
採択ポイント「現行の目視検査の限界(月何件の不良品流出)」と「AIカメラ導入後の精度向上の根拠(試験データ)」を明示

事例③:オフィスビル(従業員200名)の顔認証入退室管理システム導入

項目内容
活用補助金デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金・通常枠・補助率1/2)
導入内容顔認証カメラ5台+クラウド勤怠管理システム連携(年間SaaS利用料)
年間SaaS費用240万円(2年分480万円が対象)
補助額240万円(2年分の1/2)
実質自己負担240万円(カメラ機器本体は自己負担)
導入効果(見込み)ICカード発行コスト廃止・勤怠打刻ミスのゼロ化・不正打刻防止
採択ポイント「勤怠管理」+「セキュリティ管理」を組み合わせてプロセス数を4以上に設定し補助額上限アップ

事例④:介護施設(定員60名)のAI見守り・転倒検知カメラ導入

項目内容
活用補助金介護ロボット導入支援補助金(厚生労働省)
導入内容居室・廊下・共用部へのAI見守り・転倒検知カメラ20台
総導入費用280万円
補助額140万円(補助率1/2)
実質自己負担140万円
導入効果(見込み)夜間見守り人員の削減・転倒事故の早期検知・職員の負担軽減
採択ポイント「転倒事故の発生件数と対応コスト」「夜間巡回の頻度削減」を数値で提示

介護施設はデジタル化補助金との重複申請に注意

介護施設でのAIカメラ導入では、介護ロボット補助金とデジタル化・AI導入補助金の対象が一部重複する場合があります。原則として同一設備への複数の補助金の重複受給は禁止されています。申請前に各補助金の事務局に確認することを推奨します。

AIカメラ導入時の法令・プライバシー対応:個人情報保護法・ガイドライン

AIカメラ(特に顔認証カメラ)の導入には、補助金要件の充足だけでなく法令対応が必須です。顔画像・顔認証データは要配慮個人情報に該当するため、通常の個人情報より厳格な取り扱いが求められます。

個人情報保護法上の「要配慮個人情報」に注意

顔認証データ(顔画像から生成されたテンプレートデータ)は個人情報保護法第2条第3項の「要配慮個人情報」に該当します。取得には原則として本人の事前同意が必要です。不特定多数を対象とした顔認証(来客への適用等)は、個人情報保護委員会のガイドラインに基づいた慎重な対応が必要です。(出典:個人情報保護委員会「個人情報保護法 ガイドライン」

AIカメラ導入前のプライバシー対応チェックリスト

対応項目内容必要性
撮影告知の掲示「AIカメラ(顔認証)設置中」の掲示を撮影場所に設置必須
プライバシーポリシーの更新収集する顔情報の利用目的・保存期間を明記必須
従業員への事前説明・同意取得勤怠管理等での顔認証利用を就業規則に明記し同意を得る必須
データ保存期間の設定不要になった顔認証データは速やかに削除するルールを設ける必須
外部提供禁止の確認本人同意なく第三者へ顔データを提供しないことを内規で明確化必須
海外サーバー保存の確認クラウド型の場合、顔データが海外データセンターに保存されるかベンダー確認推奨
セキュリティ認証の確認ベンダーのISO 27001やプライバシーマーク取得状況を確認推奨

AIカメラ導入に際して法令上の疑義がある場合は、個人情報保護委員会への相談(無料)または弁護士・行政書士への相談を推奨します。

AIカメラ補助金の申請手順:制度別のステップと注意点

AIカメラの補助金申請は、活用する制度によって手順が大きく異なります。制度別の申請ステップと主な注意点を解説します。

デジタル化・AI導入補助金の申請ステップ(顔認証・クラウドAIカメラ向け)

  1. GビズIDプライムの取得:申請の3〜4週間前に手続き開始。マイナンバーカードがあれば即時発行も可能
  2. IT導入支援事業者(ベンダー)の選定:補助金対象ツールとして事前登録済みのベンダーから選ぶ。公式ツール検索サイト(中小企業デジタル化・AI導入支援事業事務局)で確認可能
  3. ベンダーとの事業計画策定:AIカメラ導入による生産性向上効果・費用対効果を数値化
  4. gBizIDで交付申請:補助金申請ポータルから申請。ベンダーと共同申請が原則
  5. 交付決定の受領:採択後、交付決定通知を受ける。この前の発注・支払いは厳禁
  6. AIカメラシステムの発注・支払い:交付決定後に契約・支払いを実行
  7. 実績報告:導入後に効果測定データ・支払い証憑を添付してオンライン報告
  8. 補助金の受給:実績報告の確認後、補助金が振り込まれる

最重要:交付決定前の発注・支払いは採択取消の対象

デジタル化・AI導入補助金では、交付決定通知を受け取る前に製品の発注・契約・支払いを行った場合、採択が取り消されます。「見積もりの取得」「ベンダーとの打ち合わせ」は交付決定前でも可能ですが、正式な発注・支払いは必ず交付決定後に行ってください。

省力化投資補助金の申請ステップ(万引き防止・行動分析AIカメラ向け)

  1. GビズIDプライムの取得:未取得の場合は先行して申請(3週間程度かかる)
  2. カタログ製品の確認:省力化投資補助金ポータルでAIカメラ関連製品を検索・選定
  3. 販売代理店(ベンダー)への見積依頼:カタログ記載のベンダーに連絡し見積書を取得
  4. 必要書類の準備:直近2期の決算書、法人税の納税証明書(その2)、労働保険料の支払い証明
  5. オンライン申請:補助金ポータルからGビズIDでログインし申請(先着順のため公募開始日を確認)
  6. 採択・交付決定:申請後2〜4週間で採択通知
  7. 発注・支払い:交付決定後にカタログ製品を発注・支払い
  8. 実績報告・補助金受給:設置完了後に実績報告し、補助金を受給

AIカメラ補助金の費用シミュレーション:規模・用途別の実負担額

AIカメラ導入費用と補助金受給後の実質自己負担額のシミュレーションです。以下は参考値として活用してください(実際の費用は製品・規模・業種によって異なります)。

導入パターン総費用(目安)活用補助金補助率補助額実質負担
顔認証(5台・従業員50名・クラウド2年分)480万円(SaaS)デジタル化補助金1/2240万円240万円
顔認証(5台・小規模事業者・賃上げ特例)150万円デジタル化補助金3/4112万円38万円
万引き防止(1店舗・4台)80万円省力化補助金(小規模)2/353万円27万円
行動分析(工場全体・20台)600万円ものづくり補助金1/2300万円300万円
外観検査(製造ライン・10台+サーバー)1,200万円ものづくり補助金(2/3)2/3800万円400万円
介護AI見守り(施設・20台)280万円介護ロボット補助金1/2140万円140万円

補助金は事前の採択が必要で、申請後に必ず受給できるとは限りません

上記シミュレーションは補助金採択を前提とした参考値です。補助金の採択は審査を経て決定されるため、申請したすべての案件が採択されるとは限りません。また、補助上限額・補助率は公募回ごとに変更される場合があるため、申請前に最新の公募要領(各補助金公式サイト)で必ずご確認ください。

AIカメラ補助金の選び方:補助金比較チェックリスト

どの補助金を活用するかの判断には、以下のチェックリストを活用してください。

チェック項目デジタル化補助金省力化投資補助金ものづくり補助金
AIカメラの主用途顔認証・クラウドSaaS万引き防止・行動分析製造ライン外観検査
ハードウェア(機器本体)の補助原則対象外(一部例外あり)対象対象
クラウド月額費用の補助対象(最大2年分)条件付き概ね対象外
事業計画書の作成比較的簡易不要(カタログ型)詳細な計画書が必要
採択までの期間1〜2ヶ月2〜4週間2〜4ヶ月
補助上限額最大450万円最大1,500万円最大1,250万円
申請の難易度

補助金選択の3原則

  • 目的から逆引き:まず「何のためのAIカメラか」を明確にし、用途に合った補助金を選ぶ
  • カタログ製品を優先確認:省力化補助金のカタログに対象製品があれば、最もスムーズに申請できる
  • 複数制度の重複は原則不可:同一設備への複数の国の補助金の重複受給は禁止。国と地方の組み合わせは要確認

都道府県・市区町村のAIカメラ独自補助金:東京・大阪・愛知ほか

国の補助金に加えて、都道府県・市区町村が独自にAIカメラ・防犯カメラの補助制度を設けている場合があります。国の補助金と組み合わせることで、実質自己負担をさらに軽減できる可能性があります。

地方補助金の注意点:制度は自治体・年度ごとに大きく異なります

都道府県・市区町村のAIカメラ・防犯カメラ補助金は、制度内容・補助額・対象機器が自治体ごとに大きく異なります。また、年度によって廃止・内容変更されることが多く、本記事で特定の自治体制度の詳細を記載することは誤情報リスクがあるため割愛します。お住まいの自治体の産業振興課・商工観光課または商工会議所にお問い合わせいただき、最新の制度をご確認ください。

確認先問い合わせ内容
都道府県の産業振興部門AI・IoT・防犯カメラ関連の補助金・助成金
市区町村の商工観光課・産業振興課防犯カメラ設置費補助・中小企業支援補助金
商工会議所・商工会小規模事業者向け設備投資補助・IT補助金
よろず支援拠点(全国47拠点)補助金・助成金の活用相談(無料)

2026年最新情報と出典:補助金情報の確認方法

補助金制度は公募回ごとに内容が変更されます。本記事の情報は2026年6月時点の一次情報を基にしていますが、申請前に必ず最新の公募要領を確認してください。

補助金名公式情報源最終確認日
デジタル化・AI導入補助金2026中小企業庁 公募要領公表ページ2026年6月24日
中小企業省力化投資補助金省力化投資補助金ポータル(smrj.go.jp)2026年6月24日
ものづくり補助金ものづくり補助金ポータル2026年6月24日
介護ロボット導入支援補助金厚生労働省 介護ロボット2026年6月24日
個人情報保護法ガイドライン個人情報保護委員会2026年6月24日

補助金申請前に必ず確認すべき3点

  • 最新の公募要領:補助率・上限額・対象経費は公募回ごとに変更される可能性があります
  • ツール・製品の登録状況:AIカメラ製品が補助金対象として登録されているかを申請前に確認
  • 申請スケジュール:公募期間・締切日は制度ごとに異なります。特に省力化補助金は先着順のため注意

よくある質問(FAQ)

A録画・監視機能のみの一般防犯カメラは、デジタル化・AI導入補助金・省力化投資補助金のいずれの対象にもなりません。補助対象となるのは、映像をAIがリアルタイム解析して業務効率化・省人化に直接貢献するAI機能を持つカメラシステムです。導入を検討しているカメラが補助対象かどうかは、補助金の支援事業者(ベンダー)または各補助金の事務局に確認してください。
Aクラウド型(SaaS型)のAIカメラは、デジタル化・AI導入補助金であれば最大2年分の年間クラウド利用料が補助対象になります(IT導入支援事業者として登録されたベンダーの製品に限ります)。省力化投資補助金は原則として購入型の機器が対象で、月額課金のSaaSは対象外のケースが多いです。ものづくり補助金はソフトウェア・クラウド費用も対象になる場合があります。導入前に補助金の支援事業者に確認してください。
A補助金によって異なります。省力化投資補助金・ものづくり補助金では機器費用に加えて設置工事費・導入設定費も補助対象になります。デジタル化・AI導入補助金はソフトウェア・クラウド費用が主な対象で、ハードウェアや工事費は原則として対象外です(インボイス枠は一部例外あり)。導入前にベンダーと補助対象経費の内訳を確認してください。
A顔認証を勤怠打刻に使用すること自体に労働基準法上の問題はありません。ただし、個人情報保護法上の対応(従業員への事前説明・同意取得・就業規則への記載・プライバシーポリシーの更新)が必要です。また、顔認証データは「要配慮個人情報」に該当するため、通常の個人情報より厳格な管理が求められます。
Aはい。同一の法人(または個人事業主)が複数店舗に導入する場合、1回の申請にまとめることができます。省力化投資補助金では各店舗での導入台数・費用・効果を申請書に記載します。補助金の上限額内であれば全店舗分をまとめて申請できます。ただし、補助対象は「申請者(補助事業者)自身が使用する設備」に限定されます。
A補助金の種類によって異なります。省力化投資補助金(カタログ型)は先着順のため「採択率」という概念がなく、要件を満たした申請は基本的に通ります。ものづくり補助金は競争型で、製造業のAI・DX関連案件の採択率は概ね50〜65%程度です(公募回・年度によって変動)。デジタル化・AI導入補助金は支援事業者経由の共同申請が原則で、AI機能を持つツールの採択率は比較的高い傾向にあります。
A製品によって異なります。クラウド型はベンダーのデータセンター(国内または海外)に保存されます。個人情報保護の観点から、重要施設や多数の個人情報を扱う環境では、国内データセンター利用かつISO 27001認証取得済みのベンダーを選ぶことを推奨します。導入前にベンダーにデータの保存場所・セキュリティ体制を確認してください。
A初年度の保守・メンテナンス費用は補助対象になるケースがあります(省力化補助金のカタログ製品には保守費込みのものもあります)。2年目以降の保守費用は原則として自己負担です。デジタル化・AI導入補助金では最大2年分のクラウド利用料(保守・サポート費含む)が対象になる場合があります。
A原則として、補助金の対象は「新品」の購入です。中古品・リース品・レンタル品は補助対象外となる補助金が多いです。ただし、クラウド型のSaaSサービスはハードウェアが古くても「新規導入するサービス」として対象になる場合があります。詳細は各補助金の公募要領でご確認ください。
A補助金で購入したAIカメラを補助事業実施期間中に転売・撤去した場合、補助金の返還を求められる可能性があります。省力化投資補助金・ものづくり補助金では補助事業完了後に一定期間(通常5年程度)の「財産管理期間」が設けられており、この期間中の処分には事前承認が必要です。
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