AIカメラとは:補助金の対象になる機能と対象外の機能
「AIカメラ」と一口に言っても、単なる防犯カメラとAI機能付きカメラでは補助金の扱いが大きく異なります。補助金申請を検討する前に、まず対象となるAI機能を確認しましょう。
| 機能 | AIカメラの種別 | 主な補助金 | 補助対象 |
|---|---|---|---|
| 顔認証・入退室管理 | 顔認証AIカメラ | IT導入補助金・省力化補助金 | ○ |
| 行動検知・異常検出 | 行動分析AIカメラ | 省力化投資補助金・ものづくり補助金 | ○ |
| 万引き防止・不審者検知 | 小売向けAIカメラ | 省力化投資補助金 | ○ |
| 工場の品質検査(外観検査) | 産業用AIカメラ | ものづくり補助金・省力化補助金 | ○ |
| 単純な録画・監視のみ | 一般防犯カメラ | — | × |
補助金対象になる「AIカメラ」の定義
補助金対象となるAIカメラは、映像データをAIがリアルタイム解析して業務効率化・省人化に貢献するものです。単なる映像の録画・保存のみを目的とした防犯カメラは補助対象外です。
AIカメラが対象になる補助金一覧:補助率・上限額・条件の比較
2026年現在、AIカメラ導入に活用できる主な補助金は以下の通りです。
| 補助金名 | 主な対象AIカメラ | 補助率 | 上限額 | 申請方法 |
|---|---|---|---|---|
| 中小企業省力化投資補助金 | 万引き防止AI・行動分析AI | 1/2〜2/3 | 1,500万円 | カタログ選択 |
| IT導入補助金(B類型) | 顔認証入退室管理・勤怠AI | 3/4 | 450万円 | 認定ベンダー経由 |
| ものづくり補助金 | 産業用外観検査AIカメラ | 1/2〜2/3 | 1,250万円 | 事業計画書 |
| 事業再構築補助金 | AIカメラ活用の新規事業 | 1/2〜2/3 | 1,500万円 | 事業計画書 |
省力化投資補助金のAIカメラ:カタログ掲載製品と申請のポイント
中小企業省力化投資補助金は、カタログに掲載された製品を選択するだけで申請できる手軽さが特徴です。AIカメラ関連では以下のカテゴリで製品が登録されています。
- 「無人精算機・AI監視」カテゴリ:万引き防止AIカメラ・セルフレジ連携システム
- 「無人受付・顔認証」カテゴリ:顔認証入退室システム・受付AIロボット
- 「画像解析・品質検査」カテゴリ:製造ライン用外観検査AIカメラ
カタログ型のメリット
省力化投資補助金のカタログ型は事業計画書の審査が簡略化されており、申請から採択まで2〜4週間程度と迅速です。ただし先着順のため、公募開始直後の申請が重要です。
IT導入補助金での顔認証・入退室管理AIカメラの申請
顔認証を活用した入退室管理・勤怠管理システムは、IT導入補助金B類型での申請実績が豊富です。
- IVISION Manager(NEC):顔認証勤怠管理。IT導入補助金認定ツール
- KIRVANO Face:クラウド顔認証入退室。月額課金モデル
- PlanetID(サトーホールディングス):顔認証ICカード統合型
IT導入補助金B類型では「勤怠管理ツール」と「顔認証カメラ」を組み合わせることで3/4の補助率を適用できます。年間ライセンス費用200万円の場合、補助額150万円、自己負担50万円となります。
AIカメラの種類別:機能・費用相場・補助金の対応状況
代表的なAIカメラの種類ごとに、機能・費用・補助金対応状況を詳しく解説します。
顔認証AIカメラ:入退室管理・本人確認の費用と補助
顔認証AIカメラシステムの費用目安
カメラ1台+ソフト(初期)
30〜80万円
月額クラウド費用
2〜10万円/月
補助後の実負担(1/2補助)
15〜40万円
主要製品と費用の比較:
- Panasonic FaceSOLUTION:初期費用50万円〜、月額3万円〜。大手企業での実績が豊富
- NEC Bio-Idiom:高精度顔認証。初期費用100万円〜。IT導入補助金認定ツール
- Suprema FaceStation(韓国製):スタンドアローン型、初期費用20〜30万円/台
行動検知AIカメラ:転倒・異常行動・密集検知の費用と補助
行動分析AIカメラは介護施設・倉庫・工場・公共施設での活用が広がっています。
- Spectee Pro(スペクティ):工場・倉庫の危険行動検知。月額10〜30万円
- VAAST(ルームクリップ):介護施設向け転倒検知カメラ。月額3〜8万円/台
- Safie(セーフィー)AI解析オプション:クラウド映像にAI解析を追加。月額プラス1〜3万円
介護施設向けの特別補助
介護施設向けの行動検知・転倒防止AIカメラは、介護ロボット導入支援補助金(厚生労働省)でも対象になります。IT導入補助金との組み合わせではなく、介護専用補助金の活用を先に検討することをお勧めします。
万引き防止AIカメラ:小売・コンビニ向けの費用と省力化補助金
小売業・コンビニエンスストア・スーパーマーケットでの万引き防止AIは、省力化投資補助金のカタログ製品に複数登録されています。
- NIPPONセーフティ AIカメラ:省力化補助金カタログ登録製品。初期費用30〜60万円、月額2〜5万円
- valon(バロン):AI行動分析でレジ前の不審行動を検知。月額5〜15万円
- Vaak Eye(ヴァーク):万引き防止実績多数。初期費用50〜100万円
省力化投資補助金(小規模事業者:補助率2/3)を活用した場合、初期費用60万円の製品なら補助額40万円、自己負担20万円で導入できます。