GitHub Copilotはデジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)の対象になる?【結論】

AIコーディングアシスタント「GitHub Copilot」を業務導入・活用したいと考えている企業・開発チームのために、まず結論からお伝えします。GitHub Copilot単体では補助金のITツール登録がされていないため直接申請は困難ですが、Microsoft 365とのバンドル申請や業務プロセスツールとのセット申請を活用すれば、デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)の補助対象として活用できる方法があります。

GitHub Copilot補助金活用の結論

GitHub Copilot単体ではIT導入補助金のITツール登録がされていないため直接申請は困難です。ただし、①Microsoft 365 Copilotとのバンドル申請(通常枠で最大450万円)、②会計ソフト・CRM等の業務プロセスツールとのセット申請(汎用プロセス枠)、③ものづくり補助金・人材開発支援助成金など別制度の活用、という3つの方法で補助を受けられる可能性があります。

デジタル化・AI導入補助金は2024年度にIT導入補助金から名称変更された制度で、生成AIをはじめとするAI補助金への支援が明確化されました。GitHub CopilotのようなAIコーディングツールの補助申請には専門知識が必要ですが、本記事では申請可能な方法を具体的に解説します。

申請方法難易度補助率補助上限
Microsoft 365 Copilotとのバンドル申請低〜中1/2〜3/4450万円
業務プロセスツールとのセット申請(汎用プロセス枠)1/2〜3/4350万円
ものづくり補助金1/2〜2/31,250万円
小規模事業者持続化補助金低〜中2/3〜3/4200万円
人材開発支援助成金60〜75%上限なし(訓練費用)

GitHub Copilotの補助金対象としての位置づけ

デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)でITツールとして申請するには、IT導入支援事業者がそのツールを「登録ツール」として事前登録している必要があります。現時点(2026年3月)では、GitHub Copilot単体でIT導入支援事業者の登録ツールとして登録されているケースは限られており、GitHub Copilot単体での補助金申請チャネルは一般的ではありません

ただし、GitHub CopilotはMicrosoftが開発・提供するサービスであり、Microsoft 365(旧Office 365)のエコシステムと密接に連携しています。Microsoft 365はIT導入支援事業者に広く登録されているITツールであるため、Microsoft 365とGitHub Copilotをセットで申請する方法が現実的なルートとなっています。

IT補助金登録ツールとは

デジタル化・AI導入補助金では、IT導入支援事業者があらかじめ「このツールを導入支援します」と登録したツールのみが補助対象となります。登録ツールはITツール検索サイト(it-shien.smrj.go.jp)で検索可能です。MicrosoftはIT導入支援事業者として登録されており、Microsoft 365をはじめとする多数のツールが登録済みです。GitHub CopilotをMicrosoft契約内でセット申請する方法については、Microsoft公認のIT導入支援事業者に相談することが第一歩です。

重要なのは、補助金の対象は「ツール自体」ではなく「業務の効率化・デジタル化」である点です。GitHub Copilotを導入することで自社の開発業務がどう効率化されるかを明確に説明できれば、補助金申請の説得力が高まります。開発工数の削減率・コードレビュー時間の短縮・バグ修正効率化などの定量的な効果を事業計画書に盛り込みましょう。

Microsoft 365 + Copilotのバンドル申請が有力

GitHub Copilotを補助金で申請する最も現実的かつ有力な方法は、Microsoft 365(旧Office 365)とのバンドル申請です。MicrosoftはIT導入補助金において複数のIT導入支援事業者と連携しており、Microsoft 365は多くのIT導入支援事業者の登録ツールとして掲載されています。

Microsoft 365 + GitHub Copilotバンドル申請の概要

主要ツール

Microsoft 365 Business Standard($12.5/月/人)登録済みITツール

AI拡張

Copilot for Microsoft 365($30/月/人)AI機能追加

開発支援

GitHub Copilot Business($19/月/人)コーディング支援

補助上限

最大450万円(通常枠)2年分クラウド料含む

補助率

1/2〜3/4(事業者規模による)小規模事業者は3/4

Microsoft 365 Copilotが登録されているIT導入支援事業者を探し、「GitHub Copilot BusinessもMicrosoft系ツールとしてセット申請できるか」を確認することが第一歩です。MicrosoftはAI補助金の支援にも積極的で、IT導入支援事業者との連携を通じてGitHub Copilot導入の補助金活用を促進しています。詳細はAI補助金完全ガイドでも解説しています。

GitHub Copilotとは:AIコーディングアシスタントの概要

補助金申請を検討する前に、まずGitHub Copilot自体の機能・特徴を正確に理解しておく必要があります。補助金の事業計画書では「なぜそのツールが必要か」「どんな業務効果があるか」を明確に説明する義務があるためです。

GitHub Copilotは米国のMicrosoft傘下のGitHub社が提供するAIコーディングアシスタントです。OpenAI社が開発したコード特化AIモデル(Codex・GPT-4系)を活用し、Visual Studio Code・JetBrains・Neovim等の主要開発環境(IDE)に直接統合されています。開発者がコードを書く際にリアルタイムで次のコードを予測・提案し、自然言語の指示からコードを生成する機能を持つ、世界で最も普及したAIコーディングツールの一つです。

GitHub Copilotの機能と特徴(コード補完、チャット、Pull Requestレビュー等)

GitHub Copilotの最大の特徴は、エディタ(IDE)上でコードを入力する際にリアルタイムでコード候補を提案するインライン補完と、自然言語でAIと会話しながらコードを生成・説明してもらえるCopilot Chat機能です。

機能詳細業務効果
コード補完(インライン提案)入力中のコードの続きをリアルタイム提案。Tabキーで採用コーディング速度55%向上(GitHub社調査)
Copilot Chatコードについて自然言語で質問・説明依頼・修正依頼コードレビュー時間50%削減
Pull RequestレビューPRの変更内容をAIが自動レビュー・コメントレビュー漏れ防止・品質向上
コード説明機能選択したコードの動作をAIが自動解説オンボーディング期間短縮
テスト自動生成関数・クラスのユニットテストコードを自動生成テスト工数60〜80%削減
ドキュメント生成コードからコメント・README・APIドキュメントを自動生成ドキュメント作成時間70%削減
セキュリティ脆弱性検出コード中のセキュリティリスクをリアルタイム警告脆弱性混入率の低下
Copilot WorkspaceIssueから実装計画・ブランチ・PRまで一貫してAI支援開発フロー全体の効率化

GitHub Copilotがビジネスに与えるインパクト

GitHubの調査では、GitHub Copilotを活用した開発者は平均55%高速にコードを書き、作業に集中できている割合が73%増加すると報告されています。また、開発者の調査では88%が生産性が向上したと回答しており、特に「繰り返し作業の削減」「テストコードの自動生成」「新しいフレームワーク習得時間の短縮」に効果が高いとされています。中小企業の開発チームにとって、エンジニア1名分の工数削減に相当するコスト効果が期待できます。

GitHub CopilotはClaude Code・Cursor等の競合AIコーディングツールと比較しても、IDEとの統合性・Gitとの親和性・エンタープライズセキュリティ対応において業界最高水準の評価を受けています。特に「既存のGitHub Enterprise環境にそのまま導入できる」という点は、すでにGitHubを使っている企業にとって大きなメリットです。

GitHub Copilotの利用シーン:どんな業務に使えるか

補助金申請の観点から重要なのは、「GitHub Copilotが具体的にどの業務プロセスを効率化するか」を明確に説明できることです。以下に代表的な利用シーンを整理します。

GitHub Copilotの主要利用シーン

システム開発・受託開発

要件から実装・テストまでAI支援でスピードアップ開発業全般

社内業務システム開発

Excel業務のWebシステム化・社内DXツール開発製造・流通・サービス業

コードレビュー・品質管理

PRレビュー自動化・セキュリティチェック・バグ検出品質向上

テスト自動化

ユニットテスト・結合テストのコード自動生成品質・信頼性向上

ドキュメント整備

仕様書・API仕様・コメントの自動生成保守性向上

特にIT企業・Web制作会社・フリーランスエンジニア・自社開発部門を持つ中小企業にとって、GitHub Copilotは導入効果が最も明確なAIツールです。補助金の事業計画書に「月間○時間の開発工数削減」「バグ発生率○%低下」等の定量的指標を盛り込むことで、審査通過率が上がります。

なお、GitHub Copilotを使ったシステム開発の成果物(業務システム・Webアプリ等)そのものが補助金の対象業務に当たる場合、GitHub Copilotは「その業務システム開発を支援するツール」として間接的に補助の恩恵を受けられます。業務システム開発の一部としてGitHub Copilotの費用を計上する方法については、AI補助金完全ガイドも参照してください。

GitHub Copilotの料金プランと補助額シミュレーション

補助金活用を検討する上では、まずGitHub Copilotの料金プランと2年間の総費用を正確に把握することが重要です。補助金は2年分(最大24ヶ月)のクラウド利用料が対象となるため、プラン選択によって補助額も大きく変わります

GitHub Copilotプラン一覧【2026年最新】

GitHub Copilotは以下のプランで利用可能です(2026年3月時点。価格は変更される場合があります。1ドル=150円換算)。

プラン月額(USD)月額(円換算)主な特徴対象
Free(無料)$00円月2,000コード補完・月50チャットメッセージ。制限あり個人(制限利用)
Individual$10/月(年払い$100/年)約1,500円/月無制限コード補完・チャット。個人開発者向け個人
Business$19/月/人約2,850円/月/人チーム管理・監査ログ・セキュリティポリシー設定法人・チーム
Enterprise$39/月/人約5,850円/月/人カスタムモデル・高度なセキュリティ・専任サポート大規模法人

為替レートと補助金申請に注意

GitHub Copilotは米ドル建ての料金設定です。本記事では1ドル=150円で計算していますが、実際の費用は為替相場によって変動します。補助金申請時は当時の実際の請求額(円換算)を使用してください。また、Free版・無料枠は補助金の対象外となるため、Individual以上の有料プランへの移行が補助金申請の前提となります。

補助金申請においては、チームでの利用にはBusinessプラン($19/月/人)が費用対効果の面で最も優れています。Enterpriseプラン($39/月/人)は大規模組織向けの高度なセキュリティ・カスタム機能が必要な場合に選択し、補助金で費用をカバーする方法が有効です。

シミュレーション①:個人事業主(Individual)

フリーランスエンジニア・個人事業主がIndividualプランを2年間活用する場合の補助額シミュレーションです。個人事業主もデジタル化・AI導入補助金の申請対象であり、個人事業主向けガイドで詳しく解説しています。

シミュレーション①:個人事業主(Individual)

プラン

GitHub Copilot Individual($10/月)月約1,500円

期間

24ヶ月(2年間)補助対象期間

総額(ドル)

$2402年合計

総額(円換算)

約36,000円1ドル=150円換算

補助率

3/4(小規模事業者・個人事業主)最大補助率

補助額

約27,000円国からの補助額

自己負担額

約9,000円2年間の実質負担

個人事業主の場合、補助率3/4が適用されるため、2年間約3.6万円のGitHub Copilot利用料のうち約2.7万円が補助金でカバーされ、自己負担はわずか約9,000円になります。月換算では約375円の負担でGitHub Copilot Individualが使えることになります。ただし補助額単体では小さいため、Microsoft 365等のツールとセット申請して補助金総額を最大化することを強く推奨します。

実際の補助額はあくまで目安です。申請時の公募要領・審査状況・他のツールとのセット申請内容によって変わります。

シミュレーション②:開発チーム5名(Business)

5名の開発チームがBusinessプランを2年間活用する場合のシミュレーションです。

シミュレーション②:開発チーム5名(Business)

プラン

GitHub Copilot Business($19/月/人 × 5名)月$95 ≒ 約14,250円

期間

24ヶ月(2年間)補助対象期間

総額(ドル)

$2,2802年合計

総額(円換算)

約342,000円1ドル=150円換算

補助率

1/2(中小企業)通常補助率

補助額

約171,000円国からの補助額

自己負担額

約171,000円2年間の実質負担

5名チームで補助率1/2適用の場合、2年間約34.2万円の費用のうち約17.1万円が補助されます。1人あたりの自己負担は2年間で約3.4万円(月換算約1,425円)となり、GitHub Copilot Businessを大幅に割安で活用できます。

中小企業でAI補助金を申請する際は、IT導入支援事業者を通じた申請が必須です。申請代行費用についてはこちらで詳しく解説しています。

シミュレーション③:開発チーム20名(Business)

20名の開発チームでBusinessプランを2年間活用する場合の補助額シミュレーションです。チーム規模が大きくなると補助額も増加します。

シミュレーション③:開発チーム20名(Business)

プラン

GitHub Copilot Business($19/月/人 × 20名)月$380 ≒ 約57,000円

期間

24ヶ月(2年間)補助対象期間

総額(ドル)

$9,1202年合計

総額(円換算)

約1,368,000円1ドル=150円換算

補助率

1/2(中小企業)通常補助率

補助額

約684,000円国からの補助額

自己負担額

約684,000円2年間の実質負担

20名チームでは2年間の総費用が約136.8万円となり、補助率1/2適用で約68.4万円の補助を受けられます。1人あたり自己負担は2年間で約3.4万円、月約1,425円です。デジタル化・AI導入補助金の補助上限(350〜450万円)を大幅に下回るため、GitHub Copilotの費用全額が補助対象になります。

なお、GitHub Copilotの費用のみを補助対象経費とするのではなく、Microsoft 365・kintone・freee等の業務ツールとセット申請することで、補助金総額を最大化できます。セット申請の詳細は次章で解説します。

GitHub CopilotをAI導入補助金で申請する3つの方法

GitHub Copilotをデジタル化・AI導入補助金で申請するには3つのアプローチがあります。それぞれのメリット・デメリット・申請難易度を理解した上で、自社に最適な方法を選択してください。

補助金申請前に必ず確認

デジタル化・AI導入補助金の申請は交付決定通知を受け取る前にGitHub Copilotのサブスクリプションを契約してはいけません。交付決定前の契約・支払いは補助対象外となります。「申請しようと思って先に契約した」というミスが最も多いため、必ず申請・採択・交付決定の順で進めてください。

方法①:Microsoft 365 Copilotとのバンドル申請

GitHub Copilotを補助金で申請する最も現実的な方法は、Microsoft 365(旧Office 365)登録済みのIT導入支援事業者を経由したバンドル申請です。Microsoft 365はIT導入補助金において広く登録されているツールであり、Copilot for Microsoft 365($30/月/人)と組み合わせれば通常枠で最大450万円の補助を受けられます。

ツール月額(1名)役割補助対象
Microsoft 365 Business Standard$12.5/月主要業務ツール(Word・Excel・Teams等)登録済みITツール
Copilot for Microsoft 365$30/月AI機能(Word・Teams・Outlook等へのAI統合)AI活用ツール
GitHub Copilot Business$19/月コード開発支援(汎用プロセスまたはセット申請)セット申請

この方法のポイントは、Microsoft 365を主要ツールとして申請し、GitHub Copilotをその延長・補完ツールとして位置づけることです。Microsoft系のIT導入支援事業者に「GitHub Copilot Businessもセット申請できるか」を確認してください。MicrosoftはIT導入補助金への対応に積極的であるため、対応事業者が比較的見つかりやすい状況です。

バンドル申請のシミュレーション(5名チーム)

Microsoft 365 Business Standard($12.5/月/人)+GitHub Copilot Business($19/月/人)の合計$31.5/月/人 × 5名 × 24ヶ月 = $3,780(約56.7万円)に補助率1/2を適用すると、補助額は約28.4万円、自己負担は約28.4万円です。Copilot for Microsoft 365も加えればさらに補助総額が増加します。

詳細な申請方法については、AI補助金完全ガイドおよびMicrosoft公認のIT導入支援事業者にご相談ください。

方法②:業務プロセスツールとのセット申請

デジタル化・AI導入補助金では、会計ソフト・販売管理・CRM等の「主要業務ツール」に加えて、「汎用プロセス」のツールをセットで申請することができます。GitHub Copilotは「コード開発業務プロセス支援ツール」として汎用プロセスに該当する可能性があります。

主要ツール(必須)セットで申請できる汎用ツール用途
freee(会計)GitHub Copilot(コード開発支援)経理業務のデジタル化+開発効率化
kintone(業務アプリ)GitHub Copilot(kintoneカスタマイズ開発)業務DX+カスタマイズ開発効率化
Salesforce(CRM)GitHub Copilot(Salesforce連携開発)営業DX+連携システム開発効率化
マネーフォワード(会計)GitHub Copilot(自動化スクリプト開発)業務自動化+DX推進

この方法のポイントは、主要ツールのIT導入支援事業者に「GitHub Copilotもセットで申請できるか」を相談することです。IT導入支援事業者が「汎用プロセスツールとしてGitHub Copilotの費用を含める」ことに対応している場合、そのまま申請に乗せることができます。

汎用プロセスとは

汎用プロセスとは、業務プロセスを横断的に支援するツールの区分です。例えば電子契約・文書管理・セキュリティ・分析ツール等が該当します。GitHub Copilotを「開発業務プロセス支援ツール」として汎用プロセスに分類できるかどうかは、IT導入支援事業者の判断・登録内容によります。申請前に必ずIT導入支援事業者に確認してください。

この方法ではGitHub Copilotの費用だけでなく、セットで申請する主要ツールの費用も含めた総額に補助率が適用されるため、補助金総額を最大化できます。例えばkintone(年間36万円)+GitHub Copilot Business 5名(年間17.1万円)の合計53.1万円 × 2年 = 約106.2万円に対して補助率が適用されれば、補助額は53〜80万円になります。

方法③:他の補助金・助成金を活用する

デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)以外にも、GitHub Copilotの費用を補助・助成できる制度があります。AI補助金の枠組みにとらわれず、自社の状況に合った最適な補助金・助成金を活用しましょう。

補助金・助成金補助率上限額GitHub Copilot活用場面
ものづくり補助金1/2〜2/31,250万円AI活用による革新的サービス・製品開発
小規模事業者持続化補助金2/3〜3/4200万円AI活用による販路開拓・業務効率化
人材開発支援助成金60〜75%なし(訓練費用ベース)GitHub Copilot研修・AI活用人材育成
事業再構築補助金1/2〜2/37,000万円AI活用による事業転換・新分野展開
都道府県独自の補助金様々様々地域のDX・AI導入支援

特にものづくり補助金は最大1,250万円と補助額が大きく、GitHub Copilotを活用したAI駆動の新製品・新サービス開発を計画している企業に最適です。GitHub Copilotを活用したシステム開発がものづくり補助金の「革新的製品・サービス開発」に該当するかどうかは、担当の中小企業診断士・行政書士等の専門家に相談してください。また、GitHubを活用したオープンソース開発・コミュニティ貢献も助成金の対象として評価される場合があります。

デジタル化・AI導入補助金の申請手順【GitHub Copilot導入の場合】

GitHub Copilotの費用をデジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)で申請する場合の手順を説明します。補助金申請はステップが多く、各ステップに適切な準備期間が必要です。公募開始前から準備を始めることを強く推奨します。

最重要:交付決定前の契約禁止

GitHub Copilotのサブスクリプション契約は、必ず交付決定通知を受け取った後に行ってください。交付決定前に契約・支払いした費用は補助対象外となり、申請が無効になります。

ステップ1:GビズIDプライムの取得(申請3週間前まで)

デジタル化・AI導入補助金の申請にはGビズIDプライムが必須です。GビズIDはマイナンバーカードまたは印鑑証明書と法人・個人事業主印を使って取得する行政手続きの共通IDで、取得までに2〜3週間かかるため早めに手続きを開始してください。

GビズIDプライム取得の流れ

申請方法①(即時)

マイナンバーカード+スマートフォンアプリで即時発行最速

申請方法②(書類郵送)

印鑑証明書+申請書を郵送→審査後2〜3週間でID発行標準ルート

注意点

個人事業主は開業届が必要。法人は登記簿謄本(3ヶ月以内)書類準備必須

GビズIDの詳しい取得方法はGビズID申請ガイドで解説しています。公募開始の1〜2ヶ月前には取得を完了させておくと安心です。GビズIDを持っていないと補助金申請のポータルにログインできないため、まずこれを最優先で取得してください。

ステップ2:IT導入支援事業者を選ぶ

GビズIDの取得と並行して、IT導入支援事業者の選定を進めます。デジタル化・AI導入補助金では、申請者(企業・個人事業主)とIT導入支援事業者が「共同申請」する仕組みになっています。

GitHub Copilot・Microsoft 365を取り扱うIT導入支援事業者を探す方法は以下の通りです。

  • デジタル化・AI導入補助金のポータルサイトにある「ITツール検索」を利用
  • 「Microsoft 365」「GitHub」「生成AI」「AIコーディング」等のキーワードで検索
  • IT導入支援事業者に「GitHub Copilot Businessをセット申請できるか」を直接問い合わせ
  • 中小企業診断士・行政書士などの補助金専門家に紹介を依頼

IT導入支援事業者選定のポイント

AI補助金申請の経験が豊富な事業者ほど、採択率が高い事業計画書の作成をサポートしてくれます。「AI活用による業務効率化の数値化」「具体的な導入後の効果予測」など、審査で重視されるポイントを熟知した事業者を選びましょう。申請代行費用の目安は申請代行費用ガイドを参照してください。

ステップ3:交付申請を提出する

IT導入支援事業者とITツールが決まったら、デジタル化・AI導入補助金のポータルサイトから交付申請を提出します。申請書類の主な内容は以下の通りです。

  • 事業計画書:GitHub Copilotを導入することで何をどう改善するか、具体的な数値目標を含めて記載
  • 企業情報:従業員数・売上高・業種など(GビズIDと連携して自動入力)
  • ITツール情報:IT導入支援事業者が登録したツール情報(Microsoft 365・GitHub Copilot等)
  • 見積書:ITツールの2年間の費用見積もり
  • SECURITY ACTION宣言ID:★一つ星以上の宣言完了後に発行されるID

事業計画書では、「GitHub Copilotを導入することで月間○時間の開発工数が削減される」「コードレビュー時間が○%減少する」といった具体的な効果を記載することが採択率向上のカギです。漠然とした「業務効率化」ではなく、数値で語れる事業計画書を作成してください。

ステップ4:交付決定後に契約・導入

申請後、審査が行われます。採択された場合は「交付決定通知」が届きます。この通知を受け取って初めて、GitHub Copilotのサブスクリプション契約・支払いを行うことができます。

交付決定から契約・導入の流れ:

  • 交付決定通知メールの受信を確認
  • GitHub.comでGitHub Copilot Businessにサブスクライブ
  • クレジットカード支払い完了・領収書等を保管
  • GitHub Copilotを実際の業務(IDEに統合)に導入・利用開始
  • 導入後の業務効果を記録(実績報告で必要)

交付決定通知の確認を徹底

「採択通知」と「交付決定通知」は別物です。採択通知が届いても交付決定通知が届くまでは契約できません。交付決定通知のメールが届いてから契約・支払いを行ってください。

ステップ5:事業実績報告を提出する

GitHub Copilotの導入・利用が完了したら、事業実績報告をポータルサイトから提出します。実績報告には以下の書類が必要です。

  • 支払い証明書類:クレジットカード明細・領収書・振込記録等
  • 導入証明書類:GitHub Copilot Businessのサブスクリプション契約確認書・利用状況のスクリーンショット
  • 業務改善の実績:実際に何時間削減できたか等の効果測定結果
  • IT導入支援事業者の確認書:事業者が実績を確認した書類

実績報告の審査が完了すると、補助金が指定口座に振り込まれます。振込まで1〜2ヶ月程度かかるため、それまでの間は自己資金でGitHub Copilotの費用を立て替える必要があります。資金繰りに注意してください。

GitHub CopilotのIT導入支援事業者の探し方

GitHub Copilotを補助金で申請するためのIT導入支援事業者の探し方について、実践的な方法を解説します。IT導入支援事業者選びは補助金申請成功の最大のカギとなります。

補助金申請に必要なIT導入支援事業者を探す主な方法は以下の3つです。

  • 公式ポータルサイトのITツール検索(it-shien.smrj.go.jp/search):「Microsoft 365」「GitHub」「生成AI」「AIコーディング」等のキーワードで検索し、GitHub CopilotやMicrosoft 365を含む登録ツールを扱う事業者を絞り込む
  • 中小企業診断士・行政書士への相談:補助金申請専門の士業に相談すると、実績のあるIT導入支援事業者を紹介してもらえる場合があります
  • 地域の商工会議所・商工会への相談:小規模事業者の場合は地域の商工会議所・商工会にIT導入補助金の相談窓口が設けられています

GitHub Copilot対応のIT導入支援事業者を見分けるポイント

IT導入支援事業者の選定では、①Microsoft 365・GitHub関連ツールの補助金申請実績があるか、②GitHub CopilotやAIコーディングへの理解があるか、③事業計画書の作成サポートが充実しているか、の3点を確認しましょう。IT導入支援事業者への相談は基本的に無料です。複数の事業者に相談して、最も信頼できる事業者を選んでください。

なお、IT導入支援事業者に支払う「申請支援費用」「コンサルティング費用」は補助金の対象経費に含まれる場合があります。IT導入支援事業者に費用の内訳と補助対象経費への計上可否を必ず確認してください。申請代行費用の相場については申請代行費用ガイドを参照してください。

GitHub CopilotのAI導入補助金申請で注意すること

GitHub Copilotを補助金で申請する際に特有の注意点を解説します。これらを事前に把握しておかないと、申請が無効になったり、採択後に補助金が受け取れなくなる可能性があります。

汎用プロセスは単体申請できない

前述の通り、GitHub Copilotは「汎用プロセス」のツールとして分類されるため、単体での補助金申請ができません。必ず主要業務ツール(Microsoft 365・会計ソフト・販売管理・CRM等)と組み合わせたセット申請が必要です。

具体的には以下の点に注意してください。

  • 主要業務ツール(Microsoft 365・freee・kintone・Salesforce等)を申請の中心に据え、GitHub Copilotを「サブツール」として位置づける
  • 事業計画書では、主要ツールと連携してどのように業務が効率化されるかを説明する
  • GitHub Copilotの費用が主要ツールの費用を上回らないよう注意する(補助金の審査上、主客逆転になると不審に思われる場合があります)

汎用プロセスの申請要件

汎用プロセスのツールは主要業務ツールとのセットでのみ申請可能です。主要ツールが採択されなかった場合、セットで申請した汎用プロセスのツール(GitHub Copilot)も補助対象外となります。

交付決定前の契約・課金開始は対象外

繰り返しになりますが、補助金申請において最も多いミスが「交付決定前の契約」です。GitHub Copilotは月額課金のサブスクリプションサービスのため、「試しに使ってから申請しよう」と事前に契約してしまうと、その費用は補助対象外になります。

補助金申請の正しいタイムラインは以下の通りです。

  • 公募期間中:申請書提出(GitHub Copilotはまだ契約しない)
  • 採択通知:申請が通ったことの連絡(まだ契約しない)
  • 交付決定通知:この通知が届いてから初めてGitHub Copilotを契約・支払い
  • 実績報告:利用実績・支払い証明を提出
  • 補助金振込:審査完了後1〜2ヶ月で振込

GitHub Copilotをすでに使っている場合でも、新規プランへの切り替え・アップグレードを交付決定後に行う形で申請可能な場合があります。IT導入支援事業者に現在の利用状況を正直に伝えて相談してください。

Free版やOSS向け無料枠は補助対象外

GitHub CopilotにはFree版(月2,000コード補完・月50チャットメッセージ)と、オープンソースプロジェクト貢献者向けの無料枠が存在しますが、これらは補助金の対象外です。補助金は「実際に費用が発生するサービス」に対する支援であるため、無料で利用できる枠は補助対象になりません。

プラン料金補助金対象理由
Free$0対象外費用が発生しないため
OSS向け無料枠$0対象外費用が発生しないため
Individual$10/月対象(条件による)有料プランのため
Business$19/月/人対象(条件による)有料プランのため
Enterprise$39/月/人対象(条件による)有料プランのため

補助金申請においては、必ずIndividual以上の有料プランを選択してください。また、学生向け無料プラン(GitHub Student Developer Pack)も補助対象外です。個人事業主・法人として業務利用する場合は、必ず有料の業務向けプランで申請してください。

GitHub Copilotと他のAIコーディングツールの補助金比較

GitHub Copilot以外にも補助金申請を検討できるAIコーディングツールがあります。各ツールの料金・補助金対応状況・特徴を比較して、自社に最適なツールを選択してください。

ツール月額料金年間費用(5名)補助後自己負担(5名・補助率1/2)特徴
GitHub Copilot Business$19/人(約2,850円)約171,000円約85,500円/年VS Code等IDEに統合。Gitとの親和性が高い。Microsoft系と相性良好
Claude Code(Max 5x)$100/人(約15,000円)約900,000円約450,000円/年長文理解力・日本語精度が高い。複雑な実装に強い
Cursor Business$40/人(約6,000円)約360,000円約180,000円/年IDE自体がAI統合型。コードベース理解に優れる
Microsoft Copilot for M365$30/人(約4,500円)約270,000円約135,000円/年Teams・Word・Excel等と統合。コーディング以外の業務も支援。補助金申請実績多い

補助金申請しやすいAIコーディングツールは?

補助金申請のしやすさという観点では、GitHub Copilot BusinessはMicrosoft 365との親和性が高く、最も補助金申請実績が豊富なAIコーディングツールです。Microsoft公認のIT導入支援事業者が多数存在し、Microsoft 365とのバンドル申請ルートが確立されています。月額$19/人という料金設定は他のAIコーディングツールと比較しても割安で、費用対効果の面でも優れています。Claude Codeの補助金活用方法と合わせて比較検討してください。

ただし、補助金の申請しやすさだけでツールを選ぶべきではありません。各ツールの機能・使い勝手・自社の開発スタイルとの相性を考慮した上で、最適なツールを選択してください。

GitHub Copilot以外で使える補助金・助成金

GitHub Copilotに限らず、AIツール全般の導入・活用に使える補助金・助成金を整理します。自社の状況・ニーズに応じて最適な制度を選択してください。なお、これらの補助金・助成金の詳細については、AI補助金完全ガイド2026年版で網羅的に解説しています。

ものづくり補助金(最大1,250万円)

ものづくり補助金は、中小企業・小規模事業者が革新的なサービス開発・生産プロセスの改善を行うための補助金で、最大1,250万円という大型補助が特徴です。GitHub Copilotを活用したAIシステム開発・業務システム構築がこの補助金の対象になり得ます。

ものづくり補助金の概要

補助率

1/2〜2/3(小規模・特定条件下)最大補助率

補助上限

750万円〜1,250万円(DX枠・グリーン枠は上限引き上げ)最大補助額

対象

中小企業・小規模事業者(製造業だけでなくサービス業もOK)対象業種広い

GitHub Copilot活用場面

AI活用による新サービス開発・業務プロセス刷新・システム開発革新性が必要

ものづくり補助金でGitHub Copilotを申請する場合、「GitHub Copilotを使って革新的な何かを作る」という事業計画が必要です。単なる業務効率化ではなく、新しいサービス・製品の開発や、業務プロセスの根本的な改善が求められます。採択されれば最大1,250万円という大型の補助金・助成金が受けられるため、大規模なAI開発プロジェクトには最適です。

小規模事業者持続化補助金(最大200万円)

小規模事業者持続化補助金は、従業員20名以下(商業・サービス業は5名以下)の小規模事業者が販路開拓・業務効率化を行うための補助金です。申請のハードルが比較的低く、GitHub Copilotを使ったサービス開発・Webシステム構築が対象になりえます。

小規模事業者持続化補助金の概要

補助率

2/3(インボイス特例・賃上げ等の条件で3/4〜4/5)最大4/5

補助上限

50万円〜200万円(特例枠・創業枠等)最大200万円

対象経費

ウェブサイト関連費・システム開発費・広告費等幅広い

審査難易度

比較的低い(採択率50〜60%)申請しやすい

小規模事業者持続化補助金はウェブサイト制作・ECサイト構築・業務管理システム開発などの経費が対象となります。GitHub Copilotを使ってWebシステムを開発する費用の一部として計上できる可能性があります。地域の商工会議所・商工会が申請をサポートしているため、相談窓口として活用してください。

人材開発支援助成金(研修費用最大75%助成)

厚生労働省の人材開発支援助成金は、従業員へのAI・IT研修費用の60〜75%が助成される制度です。GitHub Copilotの使い方を学ぶ社内研修・外部研修費用が対象になります。

人材開発支援助成金(デジタル人材育成訓練)

助成率

60〜75%(中小企業。賃金要件等で変動)最大75%

対象経費

外部研修受講費・訓練中の賃金・教材費等幅広い

GitHub Copilot活用

AIコーディング研修・生成AI活用研修費用AI人材育成

上限

訓練経費の上限なし(1人1時間あたりの上限額あり)大規模研修に有効

人材開発支援助成金を活用するには、事前に「訓練計画届」を労働局に提出する必要があります。GitHub Copilotを使ったAIコーディング研修を「AIリスキリング研修」として計画・届出することで、研修費用の60〜75%が助成されます。補助金・助成金の中でも人材育成に特化した本制度は、エンジニアチームへのGitHub Copilot研修に最適です。

デジタル化・AI導入補助金とは異なり、人材開発支援助成金は「ツールの購入費用」ではなく「研修費用」が対象です。両方の制度を組み合わせて、GitHub Copilotの導入費用と研修費用の双方で補助を受ける方法もあります。

まとめ:GitHub Copilotの補助金活用は専門家に相談

本記事では、GitHub Copilotをデジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)で申請する方法を詳しく解説しました。最後に重要ポイントを整理します。

ポイント詳細
GitHub Copilot単体での申請現時点では困難(IT導入支援事業者の単独登録なし)
申請方法①Microsoft 365 Copilotとのバンドル申請(最大450万円)
申請方法②業務プロセスツールとのセット申請(汎用プロセス枠)
申請方法③ものづくり補助金・持続化補助金・人材開発支援助成金の活用
補助率1/2〜3/4(中小企業・小規模事業者・個人事業主で異なる)
最大補助額ものづくり補助金なら最大1,250万円、デジタル化AI導入補助金は最大450万円
注意事項交付決定前の契約禁止・汎用プロセスは単体申請不可・Free版は対象外

GitHub Copilotは開発業務の生産性を大幅に向上させる優れたAIコーディングツールです。特にMicrosoft 365を既に利用している企業にとって、GitHub CopilotはMicrosoftエコシステムとの親和性が高く、補助金申請のルートも整備されています。補助金・助成金を上手に活用することで、2年間の利用費の大部分を国の支援でカバーしながら、AI開発体制を構築できます。

ただし、補助金申請の手続きは複雑であり、特にGitHub Copilotのような海外のAIサービスは申請方法が複雑になります。IT導入支援事業者・中小企業診断士・行政書士などの専門家に早めに相談することをお勧めします。

AI補助金の最新情報について

デジタル化・AI導入補助金は毎年度制度の見直しが行われます。本記事は2026年3月時点の情報をもとに作成していますが、最新の公募要領・補助率・申請スケジュールについては、公式ポータルサイトまたはIT導入支援事業者に確認してください。AI補助金の全体像についてはAI補助金完全ガイド2026年版も合わせてお読みください。

また、Claude Codeの補助金活用との比較についてはClaude Code補助金ガイドもご参照ください。個人事業主・フリーランスとして申請する場合は個人事業主向けAI補助金ガイドが参考になります。