結論:ジョブカンはデジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)の対象ツール

ジョブカンの導入を検討しており、補助金が使えるか調べている事業者の方に向けて、まず結論をお伝えします。ジョブカンはデジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)の補助対象ツールです。さらに重要なのは、ジョブカンを開発・提供する株式会社DONUTS(ドーナッツ)がIT導入支援事業者として経済産業省に登録されており、ジョブカンを通じて直接補助金申請を行うことができる点です。

ジョブカンは勤怠管理・給与計算・労務HR・経費精算/ワークフロー・採用管理という5つのバックオフィスSaaSで構成されるシリーズで、シリーズ累計20万社以上の導入実績を誇ります。これら全サービスがIT導入補助金の補助対象ツールとして登録されており、1サービス単独での申請も、複数サービスを組み合わせた申請も可能です。

ジョブカン補助金活用の3大メリット

1. IT導入支援事業者として登録済み:ジョブカン(DONUTS)が申請をフルサポートするため、事業者側の申請事務が最小限
2. 全5サービスが補助対象:勤怠管理・給与計算・労務HR・経費精算・採用管理を自由に組み合わせて申請可能
3. 月200円〜の低単価でも補助対象:無料プランを除く有料プランが対象。1サービスから申請でき、スモールスタートに最適

IT導入支援事業者としてのジョブカンの位置づけ

デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)では、補助を受けるために必ず「IT導入支援事業者」を通じて申請する必要があります。ジョブカンを提供する株式会社DONUTSはこのIT導入支援事業者として登録されているため、ジョブカンを申請窓口として直接利用できます。

これはジョブカンを選ぶ事業者にとって大きなアドバンテージです。別途IT導入支援事業者を探してマッチングする手間が不要で、ジョブカンの営業・サポートチームが申請書類の準備からポータル入力まで一括でサポートしてくれます。特にIT補助金の申請が初めての事業者にとって、実績豊富なジョブカンのサポートは大きな安心感になります。

項目ジョブカン(IT導入支援事業者)一般のSaaSベンダー
申請サポートDONUTS社が直接サポート別途ベンダーに依頼が必要
補助対象ツール数全5サービスのプラン群数種類〜十数種類
申請窓口ジョブカン公式補助金ページベンダーの担当者経由
組み合わせ申請ジョブカン5サービスから自由に組み合わせ可ベンダー製品のみ
事業計画書サポートテンプレート・導入事例提供ありベンダーにより異なる

2026年「デジタル化・AI導入補助金」の変更点とジョブカンへの影響

IT導入補助金は2024年度以降「デジタル化・AI導入補助金」として制度が再編・拡充されました。2026年版の主な変更点とジョブカンへの影響を整理します。

変更点2025年以前(IT導入補助金)2026年(デジタル化・AI導入補助金)
制度名称IT導入補助金デジタル化・AI導入補助金
AI機能の扱い一般的なSaaSと同等AI機能搭載ツールは加点評価
補助率(インボイス枠)最大4/5(小規模事業者)最大3/4(個人事業主・小規模)
補助上限(デジタル化基盤枠)最大450万円最大350万円(通常枠)
クラウド利用料最大2年分が補助対象最大2年分が補助対象(継続)
ジョブカンへの影響勤怠・給与・労務のDX化として申請AI打刻・AI分析機能が評価項目として明示

2026年版でジョブカンが有利な点

デジタル化・AI導入補助金ではAI機能を活用した生産性向上が審査で重視されます。ジョブカン勤怠管理はAIシフト自動作成・異常検知アラート、ジョブカン給与計算は自動計算エンジン、採用管理はAIマッチング機能を搭載しており、事業計画書でのAI活用アピールが可能です。

詳しい制度の仕組みについては【2026年版】デジタル化・AI導入補助金 完全ガイドをご参照ください。また、AI枠の詳細はIT導入補助金AI枠の解説記事もあわせてご覧ください。

ジョブカンとは:株式会社DONUTSが提供するバックオフィスSaaS群

ジョブカン(Jobcan)は、株式会社DONUTS(ドーナッツ)が開発・提供するバックオフィス特化型クラウドSaaSシリーズです。勤怠管理・給与計算・労務HR・経費精算/ワークフロー・採用管理という5つのサービスで構成され、シリーズ累計20万社以上の導入実績を持つ日本最大級の人事・労務SaaSプラットフォームです。

2012年のジョブカン勤怠管理のローンチ以来、各バックオフィス領域に特化したサービスを順次リリースし、現在は中小企業から上場企業まで幅広い事業規模に対応しています。特徴は「必要なサービスだけ選んで使える」モジュール型の設計で、1サービスから契約でき、業務拡張に合わせて追加導入が容易な点にあります。

ジョブカン5サービスの機能一覧

サービス名主な機能AI・自動化月額(最安)
ジョブカン勤怠管理出退勤管理・シフト作成・残業管理・有給申請AIシフト自動作成・異常検知アラート・GPS打刻無料(10名まで)/ 200円/人
ジョブカン給与計算月次給与・賞与・年末調整・振込データ作成社会保険料・税額の自動計算・法改正自動対応400円/人(5名〜)
ジョブカン労務HR入退社手続き・社会保険・マイナンバー管理電子申請自動化・書類生成AI無料(5名まで)/ 400円/人
ジョブカン経費精算/ワークフロー経費申請・承認フロー・仕訳データ出力レシートOCR・カード明細自動取込400円/人〜 / 300円/人〜
ジョブカン採用管理求人掲載・応募者管理・選考フロー・内定通知AIマッチングスコア・応募者自動仕分け8,500円/月(Lite)〜

ジョブカン勤怠管理の20種以上の打刻方法

ジョブカン勤怠管理は、PC・スマホ・タブレット・ICカード・指静脈認証・顔認証・Slack連携・Chatwork連携など20種類以上の打刻方法に対応しています。テレワーク・店舗・製造現場など多様な就業環境に対応できる柔軟性が、競合との大きな差別化ポイントです。この多様な打刻対応はAI補助金の申請において「デジタル化による就業管理の高度化」としてアピールできます。

ジョブカンの主な導入業種・ユースケース

ジョブカンは業種・規模を問わず導入されていますが、特に以下のユースケースで効果を発揮します。

  • 製造業・工場:多拠点・多シフト勤務の勤怠管理。ICカード・顔認証打刻でペーパーレス化。ジョブカン給与計算と連携して給与自動計算を実現
  • 飲食・小売(シフト制):AIシフト自動作成で管理者の作業工数を大幅削減。Airレジや各種POSとの連携でシフト〜売上管理を統合
  • IT企業・スタートアップ:Slack/Chatwork連携でリモートワークの出退勤管理。採用管理でエンジニア採用のフローを一元化
  • 介護・医療・福祉:不規則なシフト対応、夜勤手当の自動計算、社会保険手続きの電子化で管理負担を軽減
  • 建設・工務店:現場ごとの勤怠管理、作業員の労働時間把握、建設業法改正(時間外労働上限規制)への対応

バックオフィス全体のAI化・デジタル化と補助金活用についてはバックオフィスAIの補助金解説記事もご覧ください。

ジョブカン料金プラン詳細:補助金申請対象となるプランと月額費用

ジョブカンの料金体系はサービスごとに独立しており、必要なサービスを選んで組み合わせることができます。補助金申請の観点では、無料プランは補助対象外となり、有料プランのみが対象です。また、月額課金のクラウドSaaSであるため、最大2年分の利用料が補助対象経費に含まれます。

サービス別料金表(2026年版)

サービス名プラン月額料金補助金申請備考
勤怠管理無料プラン0円(10名まで)×機能制限あり
出勤管理200円/人基本打刻のみ
シフト管理300円/人シフト作成・管理付
休暇・申請管理400円/人有給・各種申請付
全機能500円/人○(推奨)全機能利用
給与計算給与計算(5名〜)400円/人年末調整・賞与込み
給与計算(大企業向け)要問合せ50名超は別途見積
労務HR無料プラン0円(5名まで)×機能制限あり
有料プラン400円/人電子申請・書類生成
経費精算経費精算400円/人OCR・カード連携
ワークフローワークフロー300円/人汎用承認フロー
採用管理Liteプラン8,500円/月求人3件まで
Standardプラン30,000円/月求人無制限

無料プランは補助金対象外

ジョブカン勤怠管理の10名以下無料プランおよびジョブカン労務HRの5名以下無料プランは、IT導入補助金の補助対象経費に含めることができません。補助金申請を前提とする場合は、最初から有料プランを選択する必要があります。詳しくは後述の「注意点」セクションをご確認ください。

組み合わせパターンと月額試算

ジョブカンは1サービスから申請できますが、複数サービスを組み合わせることで補助対象経費の合計が増え、受け取れる補助金が大きくなります。代表的な組み合わせパターンを紹介します。

組み合わせパターン対象人数月額(税抜)特徴
勤怠管理のみ(全機能)20名10,000円スモールスタート。打刻・シフト・有給管理を一本化
勤怠+給与+労務HR20名26,000円人事労務の基幹3サービス。給与計算の完全自動化
勤怠+経費+ワークフロー20名24,000円日常的な申請・精算業務を全てデジタル化
全5サービス(採用Standard)50名115,000円バックオフィス全体の完全DX。最大の補助額が期待できる

各プランの詳細や最新料金については、ジョブカン公式サイトで確認するか、ジョブカンの営業担当者に問い合わせてください。個人事業主向けの補助金活用については個人事業主のデジタル化・AI導入補助金解説もご参照ください。

補助額シミュレーション:ジョブカンにIT導入補助金を使うといくら戻る?

実際にジョブカンのデジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)を活用した場合の補助額を3パターンシミュレーションします。補助率・上限額は申請類型・公募回によって変動するため、以下はあくまでも目安です。最新情報は必ずIT導入補助金事務局の公募要領で確認してください。

シミュレーションの前提条件

以下のシミュレーションは、デジタル化・AI導入補助金の各枠を想定した目安です。補助金は後払い(先に自己資金で支払い、後から補助金が振り込まれる)である点にご注意ください。補助上限・補助率は申請類型・公募回により変動します。

シミュレーション①:勤怠管理のみ20名(小規模事業者)

シミュレーション①:ジョブカン勤怠管理(全機能)20名

月額料金

10,000円(500円×20名)

補助対象期間

24ヶ月分(最大)

補助対象経費の合計

240,000円(10,000円×24ヶ月)

補助率(インボイス枠・小規模事業者)

3/4最大補助率

補助金額(概算)

180,000円(240,000円×3/4)

自己負担額(2年間)

60,000円月換算 約2,500円

小規模事業者(従業員20人以下の製造業等、または5人以下の商業・サービス業)がインボイス枠(補助率3/4)でジョブカン勤怠管理(全機能・月500円/人)を申請した場合、2年間の利用料240,000円のうち180,000円が補助されます。2年間の実質自己負担は60,000円(月換算2,500円)となり、20名分の勤怠管理システムを非常に低コストで導入できます。

シミュレーション②:勤怠管理+給与計算+労務HR(20名)

シミュレーション②:勤怠(全機能)+給与計算+労務HR(各20名)

勤怠管理(全機能)月額

10,000円(500円×20名)

給与計算 月額

8,000円(400円×20名)

労務HR 月額

8,000円(400円×20名)

合計月額

26,000円

補助対象経費合計(24ヶ月)

624,000円(26,000円×24ヶ月)

補助率(デジタル化基盤枠・中小企業)

1/2中小企業標準

補助金額(概算)

312,000円(624,000円×1/2)

自己負担額(2年間)

312,000円月換算 約13,000円

中小企業(20名)がジョブカン勤怠管理・給与計算・労務HRの3サービスをデジタル化基盤枠(補助率1/2)で申請した場合、2年間の補助対象経費624,000円の半額にあたる312,000円の補助が受けられる見込みです。人事労務の基幹3業務を一括でデジタル化しながら、コストを半減できます。

シミュレーション③:全5サービス・50名(大規模DX)

シミュレーション③:ジョブカン全5サービス(50名・採用はStandard)

勤怠管理(全機能・50名)月額

25,000円(500円×50名)

給与計算(50名)月額

20,000円(400円×50名)

労務HR(50名)月額

20,000円(400円×50名)

経費精算(50名)月額

20,000円(400円×50名)

採用管理(Standard)月額

30,000円(固定)

合計月額

115,000円

補助対象経費合計(24ヶ月)

2,760,000円(115,000円×24ヶ月)

補助率(デジタル化基盤枠)

1/2中小企業標準

補助金額(概算・上限350万円以内)

1,380,000円(2,760,000円×1/2)

自己負担額(2年間)

1,380,000円月換算 約57,500円

50名規模の中小企業がジョブカン全5サービスを組み合わせてデジタル化・AI導入補助金を申請した場合、2年間の補助対象経費は約276万円となります。補助上限350万円(デジタル化基盤枠)の範囲内で補助率1/2が適用されると、約138万円の補助金を受け取れる計算です。バックオフィス全業務を一気にDXしながら、コストを半減できます。

補助上限額の確認が重要

デジタル化・AI導入補助金には補助上限額が設定されており(通常枠150〜350万円程度)、補助対象経費がこの上限を超えた分は補助されません。全5サービスを50名以上で導入する場合、補助上限に達する可能性があります。申請前にIT導入補助金事務局の最新公募要領で上限額を確認してください。

ジョブカンのデジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)申請手順

ジョブカンを通じてデジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)を申請する手順をStep別に解説します。株式会社DONUTSはIT導入支援事業者として登録されているため、ジョブカンのサポートチームと共同で申請を進めることができます。

Step 1:GビズIDプライムの取得(最優先)

デジタル化・AI導入補助金の申請にはGビズIDプライムが必須です。GビズIDは国が運営する法人・個人事業主向け認証システムで、補助金申請ポータルへのログインに使います。取得には通常2〜4週間かかるため、補助金申請を検討し始めたらまず最初にこの手続きを開始してください。

GビズIDプライムでないと申請不可

「GビズIDエントリー(5分で取得可)」ではIT導入補助金の申請ができません。法人は印鑑証明書、個人事業主は身分証明書が必要な「GビズIDプライム」を取得してください。審査・郵送に最大4週間かかる場合があります。GビズIDの詳しい取得方法はGビズID申請ガイドをご覧ください。

Step 2:ジョブカンの補助金申請サポートへの問い合わせ

GビズIDプライムの申請と並行して、ジョブカン公式サイトのIT導入補助金特設ページまたは問い合わせフォームから補助金申請サポートを申し込みます。ジョブカンのサポートチームが以下を支援してくれます。

  • 導入するジョブカンサービス・プランの選定(補助対象経費の最大化)
  • 申請類型(インボイス枠・デジタル化基盤枠等)の確認と選択
  • IT導入補助金ポータルへの申請情報の入力サポート
  • 見積書・契約書などの必要書類の準備サポート

ジョブカンは補助金申請実績が豊富なIT導入支援事業者のため、初めての申請でも安心して進めることができます。IT導入支援事業者の選び方についてはIT導入補助金ベンダー選び方ガイドもご参照ください。

Step 3:事業計画書の作成

IT導入補助金の申請には事業計画書(IT導入補助金ポータル上の入力フォーム)が必要です。ジョブカンの場合、以下の観点から具体的な記載内容を準備します。

  • 現状の課題:タイムカード集計の工数・給与計算のミス・紙の申請書類による承認遅延など、具体的な課題を数値で示す(例:給与計算に月15時間かかっている)
  • 導入するジョブカンサービス:具体的なプラン・機能と、AIシフト自動作成・OCR経費精算など自動化機能の活用方法
  • 導入後の効果目標:勤怠集計工数を月〇時間削減、給与計算の確認時間を〇%削減など具体的な数値目標
  • 生産性向上の計画:削減した工数を営業・製造などのコア業務に活用する具体的な計画

ジョブカンのAI機能を事業計画書でアピール

2026年版のデジタル化・AI導入補助金ではAI機能の活用が審査で重視されます。ジョブカン勤怠管理のAIシフト自動作成・異常検知アラート、経費精算のレシートOCR自動入力、採用管理のAIマッチング機能など、具体的なAI機能の活用計画を事業計画書に明記することで採択率が向上します。

Step 4:交付申請の提出

ジョブカンのサポートを受けながら、IT導入補助金ポータルにGビズIDでログインし、交付申請情報を入力・提出します。ジョブカンと共同で申請するため、記入内容の確認や書類の整合性チェックがサポートされます。

  • 申請情報の入力:事業者情報・ジョブカンのサービス情報・事業計画・効果目標
  • 必要書類の添付:見積書・登記簿謄本(法人)または確定申告書(個人事業主)・gBizID共通認証
  • 申請内容の最終確認・送信

交付決定前にジョブカンを契約・開始しないこと

IT導入補助金の絶対的な原則として、交付決定通知を受け取る前にジョブカンの有料プランを契約・使用開始してはいけません。交付決定前に事業を開始した場合、その経費は全額補助対象外となります。

Step 5:交付決定後にジョブカン導入・利用開始

交付申請が採択されると「交付決定通知」が届きます。この通知を受け取ってから初めてジョブカンの有料プランを契約し、利用を開始します。

交付決定後の手続きスケジュール(目安)

交付決定後すぐ

ジョブカン有料プランを契約・料金支払い必ず交付決定後

補助事業期間中

ジョブカンを実際の業務で活用・使用実績を積む効果計測

補助事業完了後30日以内

実績報告書の提出(ジョブカンがサポート)必須

実績確認完了後

補助金の振り込み申請から数ヶ月後

補助事業完了後1〜3年

年次報告の提出義務あり効果報告

IT導入支援事業者としてのジョブカンを選ぶポイント

デジタル化・AI導入補助金では、IT導入支援事業者の選定が採択率や申請の容易さに大きく影響します。ジョブカン(株式会社DONUTS)をIT導入支援事業者として選ぶメリットと注意点を整理します。

ジョブカンをIT導入支援事業者として選ぶ4つのメリット

1. 製品と申請窓口が一本化:使いたいツール(ジョブカン)と申請窓口(DONUTS)が同一で、情報の齟齬が発生しにくい
2. 20万社以上の導入実績:IT導入補助金の全期間を通じて豊富な申請サポート実績があり、採択ノウハウが蓄積されている
3. 1サービスから申請可能:「まず勤怠管理だけ導入してみたい」という場合でも補助金申請ができる柔軟性がある
4. アフターサポートの継続性:補助事業完了後の年次報告でも、継続してジョブカンのカスタマーサポートを利用できる

一方、ジョブカンが提供していない機能(例:クラウド会計・請求書管理)も同時に補助申請したい場合は、それらのツールを提供する別のIT導入支援事業者に相談するか、ジョブカンと連携可能な他のSaaSを組み合わせる形を検討してください。

IT導入支援事業者の選び方について詳しくはIT導入補助金ベンダー選び方ガイドをご覧ください。

ジョブカンのIT導入補助金申請で注意すべき7つのポイント

ジョブカンのデジタル化・AI導入補助金申請を成功させるために、事前に把握しておくべき注意点を7つ解説します。これらを知らずに進めると、採択後に補助金を受け取れない事態になりかねません。

注意点①:無料プランは補助金対象外

ジョブカン勤怠管理の10名以下無料プランおよびジョブカン労務HRの5名以下無料プランは、IT導入補助金の補助対象経費に含まれません。補助金の申請には、必ず有料プランへの切り替えが前提です。現在無料プランを使っている事業者が補助金を活用したい場合は、有料プランへのアップグレードを新規導入として申請します。

注意点②:交付決定前の契約・開始は補助対象外

IT導入補助金の絶対原則として、交付決定通知を受け取る前にジョブカンの有料プランを契約・使用開始してはいけません。交付決定前に事業を開始した場合、その経費は全額補助対象外となります。「早く使いたい」という気持ちを抑え、必ず交付決定通知を受け取ってから契約してください。

注意点③:既存の有料プランは原則対象外

すでにジョブカンの有料プランを利用している場合、その継続費用・更新費用はIT導入補助金の対象外です。上位プランへのアップグレード(追加機能の新規導入)または新しいジョブカンサービスの追加契約(例:勤怠管理に加えて給与計算を新規追加)の形での申請が必要です。現在ジョブカンを使っている方は必ずジョブカンの担当者に確認してください。

  • 注意点④:GビズIDプライムの取得期間:GビズIDプライムの審査・発行には最大4週間かかります。公募締切直前に慌てないよう、補助金申請を検討し始めた時点で即座に手続きを開始してください。
  • 注意点⑤:無料トライアル期間と開始日の確認:ジョブカンの無料トライアル(一部サービスで提供)を利用した場合、その開始日が「事業開始日」とみなされる可能性があります。トライアル中に補助金申請を検討した場合は、必ずジョブカンの担当者に確認してください。
  • 注意点⑥:補助金は後払い:IT導入補助金は自己資金で先払いし、後から補助金が振り込まれる後払い方式です。資金繰りに余裕がない場合は、金融機関の補助金つなぎ融資も活用してください。
  • 注意点⑦:補助事業完了後の年次報告義務:補助金受給後も1〜3年間は年次報告(効果報告)の提出が義務付けられています。ジョブカンを実際に業務活用しながら、KPI(勤怠集計工数・給与計算時間等)を定期的に記録・計測しておくことが重要です。

ジョブカン vs KING OF TIME vs freee人事労務:IT導入補助金の観点で比較

勤怠管理・人事労務系クラウドSaaSの主要3サービス(ジョブカン・KING OF TIME・freee人事労務)を、デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)の申請という観点で比較します。いずれもIT導入支援事業者として登録されており、補助金申請が可能ですが、それぞれに特徴があります。

比較項目 ジョブカン KING OF TIME freee人事労務
月額料金(勤怠管理) 200〜500円/人 300円/人 約2,000円/人〜(人事労務込み)
IT導入支援事業者登録 ○(DONUTS) ○(ヒューマンテクノロジーズ) ○(freee株式会社)
サービス範囲 勤怠・給与・労務HR・経費・採用(5サービス) 勤怠管理特化 勤怠・給与・労務・会計(統合)
打刻方法の種類 20種類以上(ICカード・顔認証・Slack等) 20種類対応 PC・スマホ・ICカード等(標準的)
主な強み 5サービスの連携・モジュール型・低単価 打刻の多様性・勤怠特化の高機能 会計・給与・勤怠の一体化・税理士連携
AI機能 AIシフト自動作成・OCR経費・AIマッチング採用 AI勤怠異常検知・自動シフト AI仕訳・AI-OCR・電子申請自動化
会計ソフトとの連携 △(会計サービスは別途必要) △(会計連携はAPI経由) ◎(freee会計と完全統合)
補助金申請のしやすさ ◎(1サービスから可・サポート充実) ◎(勤怠特化で申請が明確) ◎(複数製品組み合わせで補助額最大化)
採択後のコスト削減 ◎(低単価でスモールスタート可) ◎(勤怠管理に特化した投資対効果) ○(会計DX込みで総コスト削減)

どのサービスを選ぶべきか?選択基準

ジョブカンが向いているケース:バックオフィスの複数業務(勤怠・給与・労務・経費)を段階的にDXしたい・モジュール型で必要なサービスだけ選びたい・低単価でスモールスタートしたい・採用管理も一元化したい場合
KING OF TIMEが向いているケース:勤怠管理に特化して高精度な打刻・集計を実現したい・すでに別の給与ソフトを使っていて勤怠だけ強化したい・多様な打刻方法(生体認証等)が必要な場合
freee人事労務が向いているケース:会計・給与・勤怠・労務を完全統合したい・顧問税理士がfreeeを使っている・個人事業主〜中小企業でオールインワン管理したい場合

freeeとの詳細比較はfreeeのAI補助金申請ガイドもご覧ください。KING OF TIMEの詳細についてはKING OF TIMEのIT導入補助金解説記事もあわせてご参照ください。

ジョブカン導入に使えるその他の補助金・助成金

デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)以外にも、ジョブカンの導入や人事労務DXに活用できる補助金・助成金があります。同一経費の重複申請は禁止されていますが、複数の補助制度を組み合わせることで、トータルのコスト負担を大幅に削減できる場合があります。

ものづくり補助金(製造業・IT投資型)

ものづくり補助金は、革新的なサービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を支援する補助金で、主に製造業が対象です。ジョブカンの勤怠管理・給与計算システムを製造ラインの効率化と一体的に投資する場合、補助対象になるケースがあります。補助率1/2〜2/3、上限750万〜3,000万円と高額です。

  • 対象経費:機械装置・システム構築費・ソフトウェア購入費・クラウド利用費など
  • ジョブカンとの関連:製造ラインの稼働率管理・工程別労務費計算システムとしてジョブカンを位置づける場合に計上できる可能性がある
  • 注意点:IT導入補助金との重複申請は不可(同一経費)。別経費として計上する場合は申請可能

小規模事業者持続化補助金

小規模事業者持続化補助金は、小規模事業者の販路開拓・業務効率化を支援する補助金です。補助率2/3、上限50万〜200万円(特別枠は250万円)で、ジョブカンによる業務効率化が販路開拓につながる場合に申請できる可能性があります。

  • 対象事業者:製造業20名以下・商業・サービス業5名以下の小規模事業者
  • ジョブカンとの関連:勤怠・給与管理の効率化→空いたリソースで新規顧客開拓、という形で販路開拓との関連性を示す必要がある
  • 注意点:ジョブカンの導入だけを目的とする申請は通りにくく、販路開拓との連動性を明確に示すことが重要

人材開発支援助成金(デジタル人材育成枠)

人材開発支援助成金は、従業員のスキルアップ研修費用を助成する制度です。ジョブカンの操作研修・人事労務デジタル化研修に活用できる可能性があります。補助率は中小企業で最大75%です。

  • 対象経費:外部研修費用・研修期間中の賃金(一部)・テキスト代など
  • ジョブカンとの関連:ジョブカン各サービスの操作研修、人事労務管理者向けのDXスキル習得研修として活用可能
  • 注意点:IT導入補助金でジョブカンの「研修費用」を申請した場合、同じ研修費用を人材開発支援助成金で申請することはできません

各種補助金・助成金の詳細な組み合わせ方についてはデジタル化・AI導入補助金完全ガイドをご参照ください。

まとめ:ジョブカンのデジタル化・AI導入補助金活用で人事労務DXを低コストで実現

本記事の要点を整理します。

  • ジョブカン(DONUTS)はIT導入支援事業者として登録済み:デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)を直接申請でき、ジョブカンのサポートチームが申請を一貫してサポート
  • 全5サービスが補助対象:勤怠管理・給与計算・労務HR・経費精算/ワークフロー・採用管理を自由に組み合わせて申請可能(無料プランは対象外)
  • 月200円〜の低単価から申請可能:1サービス・少人数からスモールスタートでき、段階的に拡張できる
  • シミュレーション①:勤怠管理のみ20名(小規模)→補助額約18万円(インボイス枠・補助率3/4)
  • シミュレーション②:勤怠+給与+労務HR・20名→補助額約31万円(補助率1/2)
  • シミュレーション③:全5サービス・50名→補助額約138万円(補助率1/2・上限350万円以内)
  • 申請の大原則:GビズIDプライム取得が最優先、交付決定前の契約・使用開始は禁止

ジョブカンの補助金申請で迷ったら専門家に相談

デジタル化・AI導入補助金の申請は、ジョブカンのサポートチームと当サイトの提携専門家(社労士・行政書士)が支援します。「どのサービスの組み合わせが最適か?」「事業計画書に何を書けばいい?」など、無料相談をご活用ください。

ジョブカンを活用した人事労務DXで、勤怠集計・給与計算・各種手続きにかかる工数を大幅に削減し、その分のリソースを事業成長に集中投資することで、補助金以上の価値を生み出すことができます。

バックオフィス全体のDXと補助金活用についてはバックオフィスAIの補助金解説記事を、freeeやマネーフォワードとの連携検討にはfreeeのAI補助金申請ガイドおよびマネーフォワードのAI補助金申請ガイドもあわせてご覧ください。