グループウェア・ビジネスチャットはデジタル化・AI導入補助金で導入できる?

グループウェアおよびビジネスチャットは、デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)の補助対象ツールに該当します。ただし、製品ごとに補助金の対象可否・申請条件・補助率が大きく異なるため、ツール選定の前に各製品の補助金対応状況を正確に把握することが重要です。

2026年現在、IT導入補助金はリニューアルされ「デジタル化・AI導入補助金」として再スタートしています。LINE WORKS・Chatwork・サイボウズOfficeなどはIT導入支援事業者として登録されており、直接申請のサポートを受けることができます。一方で、Google WorkspaceやMicrosoft 365は単体での申請が認められない点に注意が必要です。

この記事でわかること

1. グループウェア・ビジネスチャット6製品の補助金対応状況:IT導入支援事業者登録の有無・申請可否を一覧で確認
2. 製品別の補助額シミュレーション3ケース:LINE WORKS・Chatwork・サイボウズOfficeで具体的な補助額を試算
3. Google Workspace・Microsoft 365の申請不可ルール:なぜ単体申請できないのか、どう対処するか
4. 補助金視点での製品選定基準:補助率・サポート体制・AI機能の3軸で比較

デジタル化・AI導入補助金の制度全体については【2026年版】デジタル化・AI導入補助金 完全ガイドもあわせてご覧ください。

グループウェア・ビジネスチャットが補助金対象となる理由

デジタル化・AI導入補助金では、業務効率化・生産性向上に寄与するITツールの導入費用が補助対象となります。グループウェアおよびビジネスチャットはこの趣旨に合致しており、特に以下の観点から補助金の審査で高く評価されます。

  • コミュニケーション業務のデジタル化:紙・FAX・電話中心の業務連絡をデジタルに移行し、情報共有の速度と精度を向上させる
  • テレワーク・リモートワーク対応:場所を問わない働き方を実現し、多様な人材活用につながる
  • AI機能による生産性向上:2026年版のデジタル化・AI導入補助金ではAI機能搭載ツールが加点評価される
  • ペーパーレス・電子化推進:稟議・議事録・報告書のデジタル管理による業務効率化

ただし、補助対象となるのはあくまでも「有料プラン」の利用費用のみです。無料プランや既存の利用継続費用は原則として補助対象外となります。各製品の補助対象プランについては以降のセクションで詳しく解説します。

申請できる事業者の条件:中小企業から個人事業主まで

デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)でグループウェア・ビジネスチャットを申請できる事業者の要件を確認します。

事業者区分補助率補助上限(目安)主な申請類型
小規模事業者(製造業20名以下・サービス業5名以下)最大3/4150万円程度インボイス枠・小規模枠
中小企業(資本金3億円以下等)1/2〜2/3350万円程度通常枠・デジタル化基盤枠
中堅企業・その他法人1/3〜1/2350万円程度通常枠
個人事業主最大3/4150万円程度インボイス枠・小規模枠

補助率・上限額は申請類型・公募回によって変動します。申請前に必ずIT導入補助金事務局の最新公募要領を確認してください。

対象ツール比較表:グループウェア・ビジネスチャット6製品の補助金対応状況

主要なグループウェア・ビジネスチャット6製品の補助金対応状況を一覧で比較します。IT導入支援事業者への登録有無・補助申請の可否・月額料金・AI機能の有無を確認してください。

製品名 月額料金(最安有料) IT導入支援事業者登録 補助金申請 AI機能 特徴
LINE WORKS 450円/人〜 ○(登録済み) ○ 直接申請可 翻訳・要約AI LINE連携・現場スタッフ向け
Chatwork 700円/人〜 ○(登録済み) ○ 直接申請可 Chatwork AI 国産No.1・中小企業44万社
サイボウズOffice 500円/人〜 ○(登録済み) ○ 直接申請可 AI機能追加対応 老舗グループウェア・多機能
Slack 925円/人〜 △(代理店経由) ○(代理店経由) Slack AI 外部連携豊富・エンジニア向け
Google Workspace 680円/人〜 △(代理店経由) × 単体申請不可 Gemini AI 汎用プロセスのため単体不可
desknet's NEO 400円/人〜 ○(登録済み) ○ 直接申請可 AI拡張対応 多機能グループウェア・中堅向け

Google Workspace・Microsoft 365は単体申請不可

Google WorkspaceおよびMicrosoft 365は「汎用プロセス」に分類されるため、単体でのIT導入補助金(デジタル化・AI導入補助金)申請が認められていません。これらを補助金で導入したい場合は、業務特化型のITツール(販売管理・在庫管理・会計ソフト等)との組み合わせ申請が必要です。詳細は後述の「注意点」セクションをご確認ください。

各製品の詳細な申請方法・補助額については以降のセクションで個別に解説します。ベンダー選びの全般についてはIT導入補助金ベンダー選び方ガイドもご参照ください。

補助金申請の観点で各製品を選ぶ際の比較ポイント

グループウェア・ビジネスチャットを補助金申請の観点で比較する際、以下の4点を重視して評価してください。

比較ポイント重要度具体的な確認事項
IT導入支援事業者への直接登録有無★★★(最重要)ベンダー自身が事業者登録しているか、代理店経由か
AI機能の有無と充実度★★★補助金審査で加点評価されるAI機能を標準搭載しているか
補助対象となる有料プランの月額★★補助対象経費の総額(月額×人数×最大24ヶ月)で補助額を計算
申請サポート体制の充実度★★事業計画書作成・書類準備・実績報告まで支援してくれるか

LINE WORKSの補助金詳細:LINE連携×低価格で導入ハードルが最も低い

LINE WORKSは、WORKS MOBILE JAPAN株式会社が提供するビジネス版LINEチャットツールです。月額450円/人〜(スタンダードプラン・年契約)という主要グループウェア・ビジネスチャットの中でも最低水準の料金設定が特徴です。LINE WORKSを運営するWORKS MOBILE JAPANはIT導入支援事業者として登録されており、グループウェア・ビジネスチャット補助金の申請を直接サポートしてくれます。

特に小売・飲食・建設・介護など現場スタッフが多い業種では、個人のLINEアカウントと連絡先を混在させずにビジネスチャットを導入できる点が高く評価されています。LINEユーザーとのやりとりもそのままLINE WORKSで対応できるため、外部顧客・取引先との連絡一元化も可能です。

LINE WORKSの対象枠と補助率

LINE WORKSをデジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)で申請する際の対象枠と補助率の目安を整理します。

申請類型対象事業者補助率補助上限(目安)LINE WORKSでの活用
インボイス枠(小規模)個人事業主・小規模事業者3/450万〜150万円LINE WORKS スタンダード10名以下
通常枠(小規模・中小)中小企業全般1/2〜2/3150万〜350万円スタンダード〜アドバンスト プラン
デジタル化基盤枠中小企業・中堅企業2/3〜3/450万〜350万円アドバンスト・エンタープライズプラン

LINE WORKSが補助金申請で有利な理由

LINE WORKSはビジネスチャット中で月額料金が最安水準(450円/人〜)のため、同じ補助率でも自己負担額を最も低く抑えられます。また、LINEとの連絡を業務用チャネルに一元化する「業務改善効果」が事業計画書に書きやすく、審査での評価ポイントとして訴求しやすい点も強みです。

LINE WORKSの詳細な補助金申請手順についてはLINE WORKSのデジタル化・AI導入補助金完全ガイドもあわせてご覧ください。

LINE WORKSの補助額シミュレーション:スタンダード20名の場合

シミュレーション①:LINE WORKS スタンダードプラン(20名)

月額料金(年契約・スタンダード)

9,000円月(450円×20名)

補助対象期間

24ヶ月分(最大)

補助対象経費の合計

216,000円(9,000円 × 24ヶ月)

補助率(通常枠・中小企業)

2/3中小企業標準(高補助率枠)

補助金額(概算)

144,000円(216,000円 × 2/3)

自己負担額(2年間)

72,000円月換算 3,000円(20名合計)

20名の中小企業がLINE WORKSスタンダードプランを補助率2/3で申請した場合、2年間の利用料216,000円のうち144,000円が補助されます。自己負担は2年間で72,000円(1人あたり月150円相当)と、ビジネスチャットの中で最も低い自己負担で全社導入が可能です。個人のLINEと業務連絡を分離し、情報漏洩リスクを解消できる効果も大きなメリットです。

LINE WORKSの料金プランと補助対象可否

プラン名月額(年契約)主な機能補助金申請
フリー0円チャット・掲示板・カレンダー(100名まで)対象外
スタンダード450円/人トーク・掲示板・カレンダー・タスク・Drive(100GB/人)
アドバンスト900円/人スタンダード全機能+音声・ビデオ通話・外部連携・ダッシュボード

Chatworkの補助金詳細:国産ビジネスチャットNo.1・中小企業44万社の実績

Chatwork(チャットワーク)は、株式会社kubell(旧Chatwork株式会社)が提供する国産ビジネスチャットで、中小企業の導入社数44万社以上・中小企業利用率No.1を誇ります。月額700円/人〜(ビジネスプラン・年契約)で、IT導入支援事業者として直接補助金申請のサポートを受けられます。

2024年よりChatwork AIが搭載され、メッセージ自動要約・返信下書き作成・文章改善AIが利用可能になりました。デジタル化・AI導入補助金ではAI機能搭載ツールが加点評価されるため、Chatwork AIを積極的に事業計画書でアピールすることで採択率向上が期待できます。

Chatworkの対象枠と補助率

申請類型対象事業者補助率Chatworkでの活用
インボイス枠(小規模)個人事業主・小規模事業者3/4ビジネスプラン5〜15名規模
通常枠(中小企業)中小企業1/2〜2/3ビジネスプラン20〜100名規模
通常枠(中堅企業)中堅企業1/3〜1/2エンタープライズプラン50名〜

Chatwork AIで補助金審査の加点を狙う

デジタル化・AI導入補助金ではAI機能の活用が審査の加点項目です。Chatwork AIのメッセージ要約・返信下書き機能を「AIによる業務効率化」として事業計画書に具体的な数値目標(1日◯分削減、月◯時間の工数創出)とともに記載すると採択率が向上します。

Chatworkの詳細な申請手順はChatworkのIT導入補助金完全ガイドもご覧ください。

Chatworkの補助額シミュレーション:ビジネスプラン30名の場合

シミュレーション②:Chatwork ビジネスプラン(30名)

月額料金(年契約・ビジネス)

21,000円月(700円×30名)

補助対象期間

24ヶ月分(最大)

補助対象経費の合計

504,000円(21,000円 × 24ヶ月)

補助率(通常枠・中小企業)

1/2中小企業標準

補助金額(概算)

252,000円(504,000円 × 1/2)

自己負担額(2年間)

252,000円月換算 10,500円(30名合計)

30名規模の中小企業がChatworkビジネスプランを補助率1/2で申請した場合、2年間の利用料504,000円のうち252,000円が補助されます。1人あたり月350円相当の自己負担で全社導入できます。国産ビジネスチャットとして日本語UIの使いやすさ・kubellの充実した申請サポートが強みで、メール文化からの移行に最も取り組みやすいツールです。

Chatworkの料金プランと補助対象可否

プラン名月額(年契約)主な機能補助金申請
フリー0円チャット4ルームまで・ファイル5GB・メッセージ閲覧制限対象外
ビジネス700円/人チャット無制限・タスク・ファイル10GB/人・ビデオ通話・Chatwork AI○(推奨)
エンタープライズ1,200円/人ビジネス全機能+SSO・IP制限・ログ管理・専任サポート

サイボウズOfficeの補助金詳細:老舗グループウェアの安定感と豊富な機能

サイボウズOfficeは、サイボウズ株式会社が提供する国産グループウェアの定番製品です。1997年のサービス開始以来、中小企業を中心に7万社以上が導入しています。ビジネスチャットに加えて、スケジュール管理・掲示板・ワークフロー・プロジェクト管理・電話メモなどグループウェアとしての機能が充実しており、ビジネスチャット単体では補いきれない総合的な業務管理を一元化できます。

サイボウズ株式会社はIT導入支援事業者として登録されており、月額500円/人〜(スタンダードコース・クラウド版)の料金設定でグループウェア・補助金申請を直接サポートします。

サイボウズOfficeの対象枠と補助率

申請類型対象事業者補助率サイボウズOfficeでの活用
インボイス枠(小規模)個人事業主・小規模事業者3/4スタンダード10〜20名規模
通常枠(中小企業)中小企業1/2〜2/3スタンダード〜プレミアム 30〜100名
通常枠(中堅企業)中堅企業1/3〜1/2プレミアム 100名〜

サイボウズOfficeが補助金申請で強みを持つ理由

サイボウズOfficeはグループウェアとしてスケジュール・ワークフロー・プロジェクト管理・掲示板など多機能を一括導入できます。補助金の審査では「複数業務プロセスのデジタル化」として、ビジネスチャット単体よりも幅広い業務改善効果を訴求できます。また、kintoneとの連携でワークフロー自動化・AIを活用した業務改善への発展性も示せます。

サイボウズ製品の補助金申請についてはサイボウズOfficeのIT導入補助金完全ガイドもご覧ください。

サイボウズOfficeの補助額シミュレーション:スタンダード50名の場合

シミュレーション③:サイボウズOffice スタンダードコース(50名)

月額料金(クラウド版・スタンダード)

25,000円月(500円×50名)

補助対象期間

24ヶ月分(最大)

補助対象経費の合計

600,000円(25,000円 × 24ヶ月)

補助率(通常枠・中小企業)

1/2中小企業標準

補助金額(概算)

300,000円(600,000円 × 1/2)

自己負担額(2年間)

300,000円月換算 12,500円(50名合計)

50名規模の中小企業がサイボウズOfficeスタンダードを補助率1/2で申請した場合、2年間の利用料600,000円のうち300,000円が補助されます。1人あたり月250円相当の自己負担でグループウェア全機能を導入できます。スケジュール管理・ワークフロー・掲示板・プロジェクト管理を総合的に整備したい中堅企業に最適なグループウェアです。

サイボウズOfficeの料金プランと補助対象可否

プラン名月額(クラウド版)主な機能補助金申請
スタンダード500円/人スケジュール・掲示板・メッセージ・ワークフロー・プロジェクト管理・電話メモ
プレミアム800円/人スタンダード全機能+カスタムアプリ・APIアクセス・セキュリティ強化

サイボウズOfficeのパッケージ版(クラウド以外)について

サイボウズOfficeにはクラウド版とパッケージ版(オンプレミス)があります。IT導入補助金の補助対象はクラウド版の月額利用料が中心です。パッケージ版の初期購入費用については申請類型によって取扱いが異なるため、サイボウズのIT導入補助金担当窓口に事前確認することを推奨します。

補助金申請の注意点:知らないと損する重要ルール

グループウェア・ビジネスチャットの補助金申請では、事前に把握しておかないと申請が通らない・採択後に問題が発生するリスクがあるルールが複数存在します。特に以下2点は多くの事業者が見落としがちな重要事項です。

Google Workspace・Microsoft 365の単体申請不可ルールと対処法

Google WorkspaceおよびMicrosoft 365は、デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)への単体申請が認められていません。これらが「汎用プロセス」ツールに分類されるためです。汎用プロセスとは、特定の業務に特化していない汎用的なツールを指します。

Google Workspace単体申請が不可な理由

IT導入補助金(デジタル化・AI導入補助金)の趣旨は「特定の業務プロセスのデジタル化・AI化」です。Google WorkspaceやMicrosoft 365はメール・ドキュメント・スプレッドシート・ビデオ会議など幅広い汎用機能を提供するため、「特定業務プロセスの改善」として申請が難しい側面があります。IT導入補助金事務局の審査ガイドラインでも、汎用プロセスの単体申請は対象外とされています。

対処法:業務特化型ツールとの組み合わせ申請

Google Workspace・Microsoft 365を補助金で導入したい場合は、以下のような業務特化型ツールと組み合わせて申請することで、補助対象となる可能性があります。

業務特化型ツール(例)組み合わせの例主な業務プロセス
会計ソフト(freee・マネーフォワード等)freee + Google Workspace経理・財務・インボイス管理
販売管理システム(kintone等)kintone + Microsoft 365受注・在庫・売上管理
勤怠管理ツール(KING OF TIME等)KING OF TIME + Google Workspace人事・労務・勤怠管理
顧客管理(CRM)ツールCRM + Microsoft 365営業・顧客対応・受発注

組み合わせ申請の注意点

組み合わせ申請の場合、メインとなる業務特化型ツールが補助金申請の主役となります。Google Workspace・Microsoft 365はあくまで「サポートツール」としての位置づけとなるため、事業計画書では業務特化型ツールによる業務改善を主軸に記載し、Google WorkspaceはそのサポートITインフラとして記述するアプローチが有効です。申請前に必ずIT導入支援事業者(代理店等)に相談してください。

ビジネスチャットの「汎用プロセス」問題:他ツールとの組み合わせ申請が有効

Google WorkspaceやMicrosoft 365だけでなく、Slackなどのビジネスチャットも申請類型によっては「汎用プロセス」として扱われる場合があります。ビジネスチャット単体で補助金を申請する際に審査が通りにくいと感じた場合は、以下の対策を検討してください。

  • IT導入支援事業者登録済みのツールを選ぶ:LINE WORKS・Chatwork・サイボウズOffice・desknet's NEOはベンダー自身がIT導入支援事業者として登録されており、補助金申請ノウハウが蓄積されています
  • 業務特化型ツールとセットで申請する:グループウェアの導入と合わせて、電子帳簿保存法対応ツール・勤怠管理・経費精算ソフトを組み合わせると、より幅広い業務プロセスのデジタル化として審査評価が高まります
  • AI機能の活用を事業計画書に明記する:Chatwork AI・LINE WORKS AI翻訳・Slack AIなどのAI機能を活用した具体的な業務改善計画を数値目標とともに記載することで、審査での評価ポイントになります

補助金申請における組み合わせ戦略の詳細はデジタル化・AI導入補助金完全ガイドをご参照ください。

グループウェア・ビジネスチャット補助金申請に共通する注意点

製品を問わず、グループウェア・ビジネスチャットの補助金申請に共通する注意点を整理します。

交付決定前の契約は補助対象外

IT導入補助金の大原則として、補助金の交付決定通知を受け取る前に対象ツールを有料契約・使用開始してはいけません。交付決定前に有料プランを契約した場合、その費用は補助対象外になります。現在無料プランを利用している場合はそのまま継続し、交付決定後に有料プランへ移行してください。

  • GビズIDプライムの事前取得が必須:取得に2〜4週間かかるため最優先で手続きを開始する
  • 無料プランは補助対象外:LINE WORKS・Chatwork・サイボウズOfficeいずれも無料プランは補助対象外
  • 補助金は後払い方式:先に全額を自己資金で支払い、後から補助金が振り込まれる
  • 年次報告義務あり:補助事業完了後1〜3年間、利用状況の年次報告が義務
  • 短期解約は補助金返還の可能性:補助を受けたツールを短期間で解約すると返還を求められる場合がある

補助金視点での選び方:3つの基準で最適なグループウェア・ビジネスチャットを選ぶ

デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)の観点でグループウェア・ビジネスチャットを選ぶ際、以下3つの基準で判断することをお勧めします。製品の機能面での比較だけでなく、補助金申請の成功確率・自己負担額の最小化という視点を加えることが重要です。

基準1:IT導入支援事業者への直接登録有無で申請のしやすさを判断する

補助金申請において最も重要なのは、ベンダー自身がIT導入支援事業者として経済産業省に登録されているかどうかです。直接登録済みのベンダーを選ぶことで、以下のメリットが得られます。

  • 申請サポートが日本語完結:国産ツール(LINE WORKS・Chatwork・サイボウズOffice・desknet's NEO)はすべて日本語で申請サポートを受けられる
  • 事業計画書作成の支援:ベンダーが補助金申請のノウハウを蓄積しているため、採択率を高める事業計画書のテンプレートやアドバイスを提供してくれる
  • 実績報告のサポート:採択後の実績報告書作成もベンダーが支援するため、運用フェーズでの手間が軽減される
製品IT導入支援事業者の登録形態申請サポート体制おすすめ度
LINE WORKSWORKS MOBILE JAPAN直接登録日本語・ワンストップサポート★★★
Chatworkkubell直接登録日本語・ワンストップサポート★★★
サイボウズOfficeサイボウズ直接登録日本語・ワンストップサポート★★★
desknet's NEOネオジャパン直接登録日本語・ワンストップサポート★★★
Slack代理店経由代理店による(品質差あり)★★
Google Workspace代理店経由(単体申請不可)他ツールとの組み合わせ必須★(単体申請不可)

基準2:AI機能の充実度と事業計画書へのアピール可能性を評価する

デジタル化・AI導入補助金(2026年版)では、AI機能の活用が審査での重要評価ポイントとなっています。AI機能が充実しているグループウェア・ビジネスチャットを選ぶことで、採択率の向上と補助金受給後のROI改善の双方が期待できます。

製品AI機能の概要補助金審査へのアピールAI充実度
ChatworkChatwork AI(メッセージ要約・返信下書き・文章改善)◎ 月次工数削減を数値化しやすい★★★
SlackSlack AI(スレッド要約・検索AI・自動サマリー)◎ AI検索・要約機能で情報活用効率化をアピール★★★
Google WorkspaceGemini AI(文書作成・要約・分析)○ ただし単体申請不可のため他ツール組み合わせ必須★★★
LINE WORKS翻訳AI・メッセージ要約AI○ 多言語対応が必要な業種では有効★★
サイボウズOfficeAI機能追加対応(kintone AI連携)○ kintoneとの連携でワークフロー自動化をアピール可能★★
desknet's NEOAI拡張機能対応(オプション)△ オプション導入で加点評価の余地あり

基準3:事業者規模・業種別の最適ツール選択ガイド

事業者の規模・業種・現在の業務環境によって、補助金申請で最も効果的なグループウェア・ビジネスチャットが異なります。以下のガイドを参考に最適なツールを選んでください。

事業者のタイプ推奨ツール選定理由
小規模事業者(5〜10名)・コスト最優先LINE WORKS スタンダード最安450円/人・LINE連携で導入ハードル最低・IT導入支援事業者直接登録
中小企業(10〜50名)・ビジネスチャット中心Chatwork ビジネス700円/人・国産No.1・Chatwork AIで加点評価・kubell直接サポート
中堅企業(50名以上)・グループウェア多機能重視サイボウズOffice プレミアムスケジュール・ワークフロー・プロジェクト管理を一括導入・複数業務DXとして審査有利
IT企業・エンジニアチーム・SaaS連携重視Slack プロ外部連携豊富・Slack AI充実・エンジニア向けワークフロー構築に最適
製造業・現場スタッフが多い業種LINE WORKS アドバンストスマホ操作しやすい・現場スタッフのLINE習慣を活かせる・音声通話対応
多機能グループウェアを低コストで(中堅企業)desknet's NEO400円/人〜・スケジュール・ウェブメール・ワークフロー等40以上のアプリ搭載

補助金申請と業務適合性は別軸で判断する

補助金の申請しやすさと、実際の業務への適合性は別の軸で判断することが重要です。補助金で導入コストを抑えても、使いにくいツールでは定着せず年次報告でのKPI未達に繋がります。まず自社の業務フローに合ったツールを選定し、その上で補助金申請のサポート体制が整っているか確認するアプローチをお勧めします。

ベンダー選びの総合的なガイドはIT導入補助金ベンダー選び方ガイドもあわせてご覧ください。

まとめ:グループウェア・ビジネスチャットの補助金活用で通信コストを最大半額以下に

本記事の要点を整理します。

  • グループウェア・ビジネスチャットはデジタル化・AI導入補助金の補助対象:LINE WORKS・Chatwork・サイボウズOffice・desknet's NEOはIT導入支援事業者登録済みで直接申請可能
  • Google Workspace・Microsoft 365は単体申請不可:汎用プロセスに分類されるため、業務特化型ツールとの組み合わせ申請が必要
  • 補助額シミュレーション:LINE WORKS 20名で2年間144,000円・Chatwork 30名で252,000円・サイボウズOffice 50名で300,000円の補助が見込まれる
  • 補助率最大3/4(小規模事業者・インボイス枠):5〜10名の個人事業主・小規模事業者なら自己負担を最大1/4まで圧縮可能
  • AI機能搭載ツールが審査で有利:Chatwork AI・Slack AI・LINE WORKS AIなどAI機能を事業計画書でアピールすることで採択率向上
  • 交付決定前の契約は絶対NG:GビズIDプライム取得を最優先で進め、交付決定通知後に有料プランを契約する

グループウェア・ビジネスチャットの補助金申請で迷ったら

デジタル化・AI導入補助金でグループウェア・ビジネスチャットを導入する際、「どの製品が自社に合うか」「どの申請類型を選べばいいか」「事業計画書に何を書けばいいか」など、製品選定と補助金申請の両面で迷われることが多いです。当サイトでは無料相談も受け付けていますので、お気軽にご活用ください。IT導入補助金の活用でグループウェア・ビジネスチャットの導入コストを大幅に削減し、チームのコミュニケーションDXを実現しましょう。

各製品の詳細な補助金申請ガイドは以下をご覧ください。

今すぐ始めるグループウェア・ビジネスチャット補助金申請チェックリスト

補助金申請スタートチェックリスト

Step 1(今すぐ)

GビズIDプライムの申請を開始する2〜4週間かかる・最優先

Step 2(並行して)

導入ツールを選定し、IT導入支援事業者に問い合わせるLINE WORKS / Chatwork / サイボウズ等

Step 3

自社のシミュレーションで補助額と自己負担額を確認する人数×月額×24ヶ月×補助率

Step 4

AI機能の活用計画を数値目標とともに事業計画書にまとめる月◯時間削減等

Step 5(重要)

交付決定通知を受け取るまで有料プランを契約しない絶対厳守